よく知る風景、見覚えのある風景。
散歩をしているかのような気にさせてくれる「フォト・ポ」。

マスダユタカ

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散歩をしているかのようにその場の
空気感を味わうことのできる作品。

マスダさんは「一枚の写真ではなかなか伝わりにくい物体の裏側や側面が伝わる」をコンセプトとした作品作りをしている。「フォト・ポ」は、その場の雰囲気や空気感を大切にしているため、あえて過度の演出はせずに、見ている人にそれらをそのまま伝えることをしている。
本来、散歩写真だったものが現在のスタイルへと発展したという経緯もあり、路上風景をテーマに製作している。作品に対する思いを尋ねたところ、「作品を見た人が実際にその場所を散歩しているような感覚を味わってほしい」という回答が返ってきた。
「フォト・ポ」の舞台となるのは散歩中にふと目に止まったもの、普段目にするような風景、生活感を感じるものが多い。「フォト・ポ」を通して自分が歩いた場所を他の人とも共有できる。そんなメッセージ性のある「フォト・ポ」は現在、都内近郊の作品がメインとなっているが、今後は全国各地をテーマに展開していく予定だ。

写真では伝えきれない部分を
伝えることのできる写真作品。

現在は、イベントでの作品販売や、作品展を中心に活動しているマスダさん。彼の作品はイベントや作品展での直接販売のほかに、吉祥寺や名古屋の雑貨店での販売、さらには東急ハンズ等の大型店舗での販売も行っている。
また、作品を直接売るということを中心に活動していたが、今後は自身の作品を挿絵とした誌面での展開をはじめ、鉄道会社の情報誌や町をテーマとした雑誌での連載企画などに取り組んでいきたいという。他にも、地方の観光協会や、地域を活性化したいというニーズにあわせ、地元の風景を感じ取ってもらえるような作品の製作も考えている。
地域と関わりあった活動としては、昨年行われた杉並区立郷土博物館の企画展「レンズの記憶杉並、あの頃、あの場所」に参加。杉並区の各場所をテーマとした作品が展示された。このように、場所や風景などをテーマ設定されたうえで、あくまでも「路上風景」ということをコンセプトに受注業務も受けていく方向だ。
なお、「フォト・ポ」だけでなく、「マメポ」(*1)というポップアップ豆本も好評である。

マスダユタカ

マスダユタカ

日本デザイン専門学校工業工芸デザイン科クラフトデザイン専攻卒。

2003年 フォト・ポップアップ=「フォト・ポ」の製作を始める。
2006年 ポップアップ豆本「マメポ」の製作を始める。染美術にて超芸術探査本部トマソン観測センター展示に参加。
2007年 「フォト・ポ」が第11回文化庁メディア芸術祭/審査委員会推薦作品に選出される。
2008年 「マメポ」が2008年度 EPSON カラーイメージングコンテスト、グラフィック部門に入選。デザインフェスタや他複数のイベントに参加。
2009年 デザインフェスタに出展。他にも雑貨店での販売、作品展などで活動を展開している。

現在、前号でご紹介させていただいた「フォトポ」「マメポ」を中心に、ポップアップ写真のシリーズ展開を充実させる方向で活動。2010年11月13日のテレビ東京『アド街ック天国』で作品が紹介されました。