日本が世界に誇る素材 和紙
YASUHIKO ITO

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和紙の特性を最大限に生かした
新しい和紙の表現。

「和紙に絵を描いている人はたくさんいたけど、和紙で絵を描いている人は少なかった」。和紙アーティストのITOさんは和紙を使ったちぎり絵を代表作品として活動している。
日本人に生まれたのだから日本の素材を使った作品で世界に発信したいと考えていたITOさんは、日本固有の素材である和紙を使って作品作りをスタートする。影響を受けたアーティスト、BANKSY(*1)の特徴である、シンプルだが強烈な印象を持たせる作風はITOさんの作品にも感じることができる。他にも、「一瞬写真かと思わせ、じっくり見るとすべて和紙で作られている」という意外性、ギャップを表現しつつ、和紙でどこまでリアルに見せることができるのかということをコンセプトにした作品は、ちぎり絵というよりも一枚の絵のようだ。
アートは身近にあるべきだと考えるITOさんは、「部屋に飾りたいアート作品」ということを軸に製作している。

和紙アーティスト
さらなる高みを目指す。

依頼主と共に新しいものを生み出していくというスタンスで、具体的には雑誌の挿絵など、イラストレーター的要素の活動や、店舗プロデュース、アートクリエーターとしての活動も今後精力的に活動していきたいという。
二〇〇九年七月に行われた日本文化をテーマとしたイベント「What’s Japan? 〜日本ってなんだっけ〜」では、メインアーティストとして作品を展示したほか、会場の装飾も一部手掛けた。他にも、クラブイベントでの展示などジャンルを問わず、和紙アーティストとしての活動範囲を広げている。作品を何らかの媒体に落とし込み、かたちにしていくことで、人に刺激を与え、自分も成長していきたい、と語るITOさん。
作品の制作期間は大きさや色の展開にもよるが、およそ一か月ほどだという。なお、ITOさんの作品は、イベント出展時などにA4サイズの縮小版ポスターと、ハガキサイズのものが一般向けとして販売されている。

YASUHIKO ITO

YASUHIKO ITO

2006年 六本木で行われていたフリーマーケットに偶然立ち寄り、そこでデザインフェスタの存在を知る。和紙アーティストとしての活動をスタートし、12月にデザインフェスタ初出展。
2007年 オーストラリアのギャラリーでの展示、デザインフェスタなど国内外問わず展示活動を行う。
2008年 アートコンプレックスでのコンペティション、GEISAIミュージアム、クリエイターズマーケットなどに出展。
2009年 クラブイベントでの展示、イベント会場の装飾活動、コンペティション出品など、ジャンルを問わず活動の幅を広げる。

前号掲載後、サマーソニックのSONIC ARTへの参加や和紙ARTのPVやCDジャケ写作成のお話しがいただけたとのこと。2010年11月にGEISAI TAIWAN 2に出展し、2011年はじめはイギリス・ロンドンのグループ展に参加する。