メカかわいい!?非現実をつくりだす、CGクリエーター
花輪 良樹

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CGでオリジナルの表現を追求

人当たりのよい表情と、ひとつひとつの言葉を選んで真剣に語る花輪さん。彼が作る作品は力強い。
日常の中にいるメカ・キャラクター。その姿は非現実にもかかわらずCGで細部を細かに表現している。
「コンセプトは作品によって変わるんですが、特にこの作品(右頁)は町中にある風景にメカが溶け込んでたらどうなるだろうなぁというところから発想しています。」
そんな発想は、誰しも子供時代に一度は思ったことがあるだろう。それを形にする表現力が彼にはある。
「もともとはCGのプロダクションにいたんです。その頃は主にゲームのオープニング映像などを手掛けていました。とてもやりがいはあったんですけれど、大人数じゃなく個人で活動をしてみたいって思いが強くなって。」
34歳でCG業界に入り、43歳で独立。
「フリーランスになってからは、ありがたいことにお仕事は順調に頂いています。でもフリーになったからこそ、個人で企画して作品を生み出すということもやりたかったんです。」
フリーランスになったことで、オリジナル作品への制作意欲がより強くなり、昔から興味のあった、メカをモチーフにしたキャラクター制作をはじめた。それが、現在の彼の作品である。

メカかわいいキャラクター

「例えばですね、キティちゃんみたいなかわいい系のキャラがいますよね。でも私がキャラクターを作ったら、そうはならない。『メカかわいいキャラ』なんていうのもできるかもしれない。」
一般受けして馴染みのあるイメージをつくるのが最優先されるキャラクター企画。しかし彼の考えは少し違う。
「違う個性が作るキャラっていうのも、ある層にはウケがいい、なんてこともあります。CGを駆使したキャラってのがいても面白い。」
小さい頃町中に普通に存在する重機に不思議な感じを抱いていたという花輪さん。その頃からメカニック的なものの存在感、そしてその表情を捉える想像力を持っていたのかもしれない。
「通常のCG制作はもちろん続けます。でも将来的に半々くらいの比率で個人のオリジナルキャラクター制作もしていきたい。」
具体的な展開は計画中だが、彼の夢は大きい。
「面白そうなお話が頂ければ、一緒にやっていきたいです。これから常に進化し続けるプロジェクトですので、新しいことにも取り組んでいきたいと思っています。」
CG制作を追求する傍ら『キャラクター制作を手掛ける企画者』という別の顔。二つの顔を持ち合わせて、世の中にない新しいジャンルをつくろうとする花輪さん。『メカ可愛い』という言葉が広まる日は近いかもしれない。

花輪 良樹

花輪 良樹

1991年 工業機器を手掛けるメーカーに勤務。工業計器の回路設計を担当する。
2001年 メーカー退職。CGの専門学校に入学。
2002年 CG制作プロダクションに入社。ゲームのオープニングムービーなどを多数手掛ける。
2009年 独立。CG制作の仕事を受けながらも個人制作をはじめる。
2010年 デザインフェスタ参加。来場者から高い評価を受ける。