車のガラスコーティングをDIYで施工すれば、プロの車のガラスコーティング専門店にお願いするよりはるかに安く、正しい手順できちんとコーティングを施工すればDIYでも数年単位でその効果を維持することができます。
従来は揮発しやすい石油系のガラスコーティング剤が主流であったため施工が難しく、素人がDIYするには敷居が高かったのですが、水溶性のガラスコーティング剤の登場により素人のDIYでも簡単にプロの施工並みの仕上がりが再現できるようになりました。
そんな水溶性ガラスコーティング剤の中でも抜群の施工しやすさと持続効果からおすすめと評判の、最新の水溶性ガラスコーティング剤【ギガクリスタル(MK-10H)】を実際に施工してみた結果をもとに、ガラスコーティングのDIYで失敗しないためのポイントや注意点を紹介します。
「ギガクリスタルMK-10H」ってどんな商品?
【ギガクリスタル(MK-10H)】は、株式会社トータルネットぷらんにんぐという会社が販売している、水溶性の硬化系ガラスコーティング剤です。
amazonなどでも販売されているようですが、私は”ギガクリスタルMK-10H”で検索して直接株式会社トータルネットぷらんにんぐの公式サイトから購入しました。
ちなみに硬化系とは施工後の時間の経過とともに表面硬化していくもので、「ギガクリスタルMK-10H」の場合は完全硬化が5日間となっています。
ギガクリスタルMK-10Hの主な特徴
「ギガクリスタルMK-10H」の主な特徴としては、
- 親水性タイプのガラスコーティング
- 水溶性のコーティング剤なので施工しやすい
- WAXのようなツヤとガラスコーティング剤のカッチリした輝き
- コスパに優れている
といった点が挙げられます。
親水性タイプのガラスコーティング
ギガクリスタルMK–10Hは親水性タイプのガラスコーティング剤です。
親水性とは水に対して親和性が高い性質のことをいい、撥水性のように水を玉のように弾くのではなく水が全体に広がりさぁーっと引いていく状態になります。
ギガクリスタルが親水性寄りに調整されている理由は重ね塗り(TOPコート)を可能にするためです。
水溶性のコーティング剤なので施工しやすい
実際に施工してみて一番感じたのが、水溶性のコーティング剤ならではの「施工しやすさ」です。
過去に乗っていた車でもDIYでガラスコーティングを行った経験がありますが、揮発しやすい石油系のガラスコーティングだったので施工している端から揮発してしまい、ふき取ってもムラになってしまうことがありました。
それを回避するために石油系のガラスコーティング剤は、部分的に素早く施工してふき取る必要があるという忙しさがありましたが、水溶性のガラスコーティング剤の「ギガクリスタルMK-10H」はそういった忙しさがないので、初めてDIYで車にガラスコーティングする方でも失敗することなく上手に施工できるのではないかと思います。
WAXのようなツヤとガラスコーティング剤のカッチリした輝き
「ギガクリスタルMK-10H」の販売ページでは
「ガラス基が格子のように絡み合い強靭な被膜を形成」
という表現が使われていますが、施工完了したボディ表面にはいかにも強そうで、WAXをかけた時のようなヌルテカな艶のガラス被膜が形成されます。
コスパに優れている
Cの価格は7,980円(税込)です。
プロのコーティング専門店でのガラスコーティング施工料金は、車のサイズによって異なりますが最も安い料金で16,600円(SSクラス、1年耐久)となっています。
最安値と比べてもほぼ半額の料金で1年以上の持続効果が期待できるガラスコーティングを施工することを考えると、個人的にはDIYという手間を考えてもコスパは高いと思います。
車のガラスコーティングのDIYでの施工事例を紹介
それでは実際にこの「ギガクリスタルMK-10H」を使って、車にDIYでガラスコーティングを施工した事例を紹介します。
DIYでガラスコーティングを施工した車両情報
今回DIYで柄うコーティングを施工したの車はこちらのワゴンRスティングレーになります。
2019年の9月に新車で購入した25th記念の特別仕様車で、ボディカラーはワゴンRの純正色で設定されていたアーバンブラウンパールメタリックです。
購入して1年以上経過し走行距離も13,000kmを超えており、これまでに数回ですが洗車機での洗車も経験している車両なので大きな傷こそありませんが、光の加減で細かな磨き傷やウォータースポットもわかるといったボディコンディションです。
洗車後に古いコーティングと細かな磨き傷とウォータースポットを除去
まずは普段と同様にスポンジとカーシャンプーでの洗車を行った後、ボディに付着している古いコーティング被膜と細かな磨き傷やウォータースポットを除去します。
まだそれほど塗装全体も劣化しておらず大きな傷もないので、がっつりコンパウンドでの研磨を行うのではなく写真のクリーナーを使って処理をしました。
洗車後の水分をしっかりとふき取ったボディを、クリーナーを付属のスポンジに塗布しながらしっかりと磨いていきます。
見る角度を変えながら、塗装表面についた磨き傷や古いコーティングを落としていきます。
クリーナーで磨いた後は水洗いで洗車してから次の工程へ
ボディ全体をクリーナーで磨き終わったら、必ず水洗いでボディ全体を洗車してから次の工程の脱脂作業に入ります。
水洗いで洗車する理由は、クリーナーの粉を洗い流すためです。
クリーナーは研磨後に乾燥したら白い細かな粉になって車のボディに残り、脱脂工程のふき取りだけでは完全に除去できません。
粉が残った状態でガラスコーティングを施工してしまうとせっかくのガラスコーティングがうまく定着できないといったことになりかねません。
ボディ全体の脱脂作業
研磨作業と水洗いが終わったら、次は脱脂作業に移ります。
塗装表面とガラスコーティングの間に油分などの介在物があるとその部分はガラスコーティングがボディ表面にうまく定着できず、ムラになったりコーティングが剥がれやすくなり効果を持続できなくなります。
これを防止するためにシリコンリムーバーを使ってガラスコーティングを施工する部分をしっかりと脱脂します。
「ギガクリスタルMK-10H」でガラスコーティングを施工
ガラスコーティング施工前の下地処理が完了したら、ガラスコーティング剤で施工していきます。
冒頭でも述べましたが、今回使用する「ギガクリスタルMK-10H」の完全硬化時間は5日間です。
したがって理想は施工後5日間雨に濡れずに乾燥させることですが、5日間連続で晴天というのは実際めったにないですし、天気予報が変わる可能性もあります。
なので屋根付きガレージで5日間雨に濡れない環境以外で車にガラスコーティングを施工するなら、雨が少ない季節で最低でも天気予報で3日間は快晴予報の日を選んで、雨染みの発生を防止する犠牲被膜の処理を前提に施工するのが現実解になると思います。
ボディ全体をまんべんなくコーティングする
水溶性成分とガラス基をしっかりと混ざり合わせるために「ギガクリスタルMK-10H」を20回以上振って攪拌したら、付属のスポンジを水で濡らした後に難く絞り「ギガクリスタルMK-10H」を含ませ、下地処理した車のボディに塗り残しがないように塗り込んでいきます。
この時スポンジが濡れすぎると塗りづらいですし、含ませる液剤が少ないとかすれてしまいますので、適量を補充しつつボディにまんべんなくコーティング剤が塗布されているかを確認しながら施工します。
施工してみた印象はやはり水溶性のガラスコーティング剤は伸びもよく、揮発して乾燥してしまうこともないので楽ですね。
水洗いで余剰成分を洗い流す
一通りボディ全体にコーティングし終えたら、初期硬化のためにそのまま夏場で30分以上、冬場で60分以上放置して乾燥させます。
「ギガクリスタルMK-10H」の場合は施工後の余剰成分を水で洗い流します。
コーティングした直後の状態は写真のようにボディにコーティング剤の余剰成分が厚く乗ってムラのように見えるので、乾燥したらこのままムラになるのではないか?と心配になりますが、付属のマイクロファイバータオルを使ってボディに水をかけながら軽く水洗いをすることできれいな表面になります。
必ず水洗いのみでカーシャンプーなどの洗剤は使わないようにします。
なお「ギガクリスタルMK-10H」は水溶性なのでマイクロファイバータオルに付着した余剰成分も水洗いで簡単に落とせるので、固く絞って洗車後の仕上げ拭きにも使用します。
犠牲被膜を作って完全硬化するまでのガラスコーティングを保護する
余剰成分を洗い落として水分をしっかりと拭き取った状態です。
写真では判りづらいですが、まだ硬化していない状態でも表面にガラス被膜が生成されているのがわかり、深みのある艶でワックスをかけたようなヌルテカな状態になりました。
拭き取りの際には水分が残らないようすることが重要ですが、拭き取り後も水洗いの際にドアミラーの脚の付け根などに入り込んだ水分がしばらくして垂れてくることがあるので、水が抜けきるまでは注意して確認するようにしましょう。
この状態からガラスコーティング自体が完全硬化するまで5日間かかりますが、先にも述べた通り、ガラスコーティングはこの間に雨に濡れてしまうと硬化不良やウォータースポットができやすくなります。
これを防止するためにガラスコーティングの上に犠牲被膜と呼ばれる被膜を作り、ガラスコーティング自体が直接雨に当たるのを防ぎます。
ギガクリスタルMK-10Hでの犠牲皮膜の作り方
「ギガクリスタルMK-10H」は犠牲皮膜を生成するためのガラス系コーティング剤がセットになっています。(赤丸)
「ギガクリスタルMK-10H」を施工後に最低でも3時間、できれば5時間以上の初期硬化時間をとりその後にガラス系コーティング剤を塗布していきます。
塗布は水を固く絞ったマイクロファイバータオルにガラス系コーティング剤をスプレーし、タオル全体になじませてボディをやさしく拭いていきます。
ギガクリスタルMK-10HによるガラスコーティングのDIY施工完了
犠牲被膜の施工も完了し、ギガクリスタルMK-10HによるガラスコーティングのDIYは完了です。
全体的に深みのあるヌルテカ状態に
ボディへの映り込みもガラスコーティングの施工前とは全然違います。
ガラスコーティングのDIYを失敗しないポイントと注意点
今回、水溶性のガラスコーティング剤「ギガクリスタルMK-10H」をDIYで施工してわかった、車のガラスコーティングをDIYで施工する際のポイントや注意点をまとめると
ギガクリスタルMK-10Hの評価と効果
水溶性のガラスコーティング剤の「ギガクリスタルMK-10H」の施工のしやすさは評判通りでした。
もともと濃色のボディなので水垢の付着はあまり目立ちませんでしたが、施工後は水洗いだけで十分きれいになり、洗車後のヌルテカ感を見ると下地処理を頑張って施工した甲斐があったという感想です。
一方でどのガラスコーティングでもいえることですが、やはり下地処理の手間を考えると新車購入直後の塗装がフレッシュな状態で施工するのがベストかなといったところです。
現在施工して約8ヶ月が経過しており、その間にはギガクリスタルMK-10Hはもちろん、犠牲被膜のガラス系コーティング剤も再施工していませんが、撥水効果は変わらず持続しています。
持続効果や耐久性は引き続きチェックしていきますが、水溶性コーティング剤の施工のしやすさと費用対効果からみても、DIYで車へのガラスコーティングを施工するなら「ギガクリスタルMK-10H」はおすすめの商品だといえます。
施工後8ヶ月経過したギガクリスタルMK–10Hと犠牲皮膜の持続効果
「ギガクリスタルMKー10H」のガラスコーティングの効果は、再施工なしで8ヶ月経過してもほとんど失われていません。
施工後8ヶ月経過したガラスコーティングと犠牲皮膜の持続効果がこちらです。
施工後8ヶ月間はギガクリスタルMK–10Hはもちろんのこと、付属のガラス系コーティング剤による犠牲皮膜の再施工も一切行っていません。
また洗車は市販の汎用カーシャンプーによる手洗いで平均すると月1〜2回程度の頻度で洗車しています。
撥水性を持続させたいなら定期的な犠牲皮膜の施工が必要
動画でもわかるように、ボンネットやルーフ先端といった条件の厳しい部分のガラス系コーティング剤による犠牲皮膜の撥水効果はほとんど失われています。
一方で水の弾き方から、ギガクリスタルMK–10Hの親水性効果は変わらず持続しているのがわかります。
ギガクリスタルを一度施工すれば、少なくとも8ヶ月は強固なガラスコーティング皮膜が維持されボディを保護してくれますが、犠牲皮膜による撥水性は低下していきますので、玉のような撥水性を維持したいという方は定期的にガラス系コーティング剤での犠牲皮膜のメンテをすると良いと言えます。
なおガラス系コーティング剤による犠牲皮膜はギガクリスタルに付属しているもの以外でも使えますので、付属のガラス系コーティング剤が無くなった場合は市販のガラス系コーティング剤での代用も可能です。
ギガクリスタルSP(スーパープロフェッショナル)について
ギガクリスタルMK–10Hの販売元である株式会社トータルネットぷらんにんぐより、クリスタルMK-10Hのトップコート剤としてさらに深みのある艶と耐久性を実現する「ギガクリスタルSP」が新たにラインアップされました。
ギガクリスタルMK–10Hとの大きな違いは、ギガクリスタルSPは油性のガラスコーティング剤という点です。
したがってMK-10H(水溶性)のように、車全体に一気に塗布してから洗い流すという施工方法はできず部分施工する必要があります。
油性のガラスコーティングの施工経験がない方には煩わしさを感じるかもしれませんが、部分施工自体は難しい作業ではないので、ガラスコーティングでさらに深みのある高光沢と高撥水を追求するなら施工する価値はあると言えます。
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