新型マツダアクセラが2018年11月27日にLAオートショーで世界初公開されました。
正確にはマツダアクセラという名前は廃止され、グローバルでマツダ3として共通のネーミングを与えられることになります。
そんな新型マツダ3(アクセラ)はマツダブランドの急成長の牽引役ともいえる「SKYACTIVテクノロジー」と「魂動デザイン」を継承した、第7世代と呼ばれる商品群の第一弾です。
特に「魂動デザイン」は6世代のCX-5やCX-8の流麗さを表現しながらキャラクターラインに頼ることなく面構成のみでそのデザインの美しさと力強さを具現化した、深化した「魂動デザイン」と言われています。
ワンモーションのシンプルな動きでフォルムを描きつつ、繊細なボディ造形による光の移ろいやリフレクションの動きによって、これまで以上に力強く、味わい深い生命感をつくり込みました。そのうえで、ハッチバックではエモーショナルさを、セダンではエレガンスさを追求し、「Mazda3」というひとつのネームプレートのもと、まったく異なる2つの個性をつくり上げています。
2017年の東京モーターショー出展されていたコンセプトカーにほぼ近い状態での市販化だといえますが、個人的にはもう少しコンセプトカーに近づけたデザインで市販化してほしかったと思います。
新型マツダ3(アクセラ)のラインアップ
新型マツダ3(アクセラ)は、現行アクセラと同じくボディタイプとしてはセダンとハッチバックモデルの2種類になります。
先代のアクセラはハッチバック、セダン共にこじんまりとした印象のボディでしたが、新型マツダ3(アクセラ)は曲面を効果的に組み合わせることでのびやかでスタイリッシュなデザインという印象です。
画像出典:mazdaニュースリリース
外観寸法をハッチバックで比較してみると、現行のアクセラの全長が4470㎜なのに対して新型マツダ3(アクセラ)は4459㎜と若干短いにもかかわらずそういった印象を与えるあたりも深化した「魂動デザイン」だといえますね。
一方のセダンは現行よりも全長が82㎜も長くなっており、おかげでCピラー周りからトランクエンドまでの造形は現行の尻切れトンボのような印象がなくなりました。
アテンザに近いデザインではありますが、アテンザよりも固まり感が強く面全体の力強さも強調されているといった印象です。
マツダのアイデンティティである5角形大型グリルと2代目cx-5から継承される切れ長でシャープな印象を与えるヘッドライトは美しい新型アクセラのプロポーションにマッチしたデザインですが、今やマツダ車の全ラインアップに共通する大型の5角形グリルは見飽きた感もあり、新鮮なイメージが薄いのも事実です。
マツダは自社のブランドシンボルとして大型の5角形グリルを採用しBMWのキドニーグリルのようなブランドイメージの構築を目指しているようですが、BMWの場合だとキドニーグリルの基本形は残しながらもその造形はモデル毎に表現を変えて常に新鮮な印象をユーザーに与えています。
マツダ車もユーザーに飽きられないブランドシンボルを構築するためには、基本テーマは継承しつつももう少しモデル毎でのデザインを取り入れるべきではないかと思います。
新型マツダ3(アクセラ)のエンジンバリエーション
新型マツダ3(アクセラ)のエンジンバリエーション、いわゆる搭載されるパワートレインですがエンジンはガソリンエンジンでは現行と同じく排気量1500㏄の「SKYACTIV-G 1.5」、排気量2000㏄の「SKYACTIV-G 2.0」、そして次世代エンジンとして注目を浴びているSPCCIと呼ばれる従来のガソリンエンジンとは異なる着火方式を採用した「SKYACTIV-X」の3種類となっています。
加えてマツダ得意のクリーンディーゼルエンジンとして排気量1800㏄の「SKYACTIV-D 1.8」が搭載されます。
先にLAモーターショーで発表されたMAZDA3には、ガソリンエンジンに排気量2500㏄の「SKYACTIV-G 2.5」が搭載されますが、日本国内仕様にはその設定は無いようです。
また現行アクセラに設定されているハイブリッドモデルですが、現行同様のトヨタプリウスのハイブリッドシステムをそのまま移植したストロングハイブリッドの設定は無いようでマイルドハイブリッドを採用した機種の設定となるようです。
トランスミッションは、オーソドックスなステップATである6速ATと6速MTの設定となっており、CVTやDCT設定は無しとなっています。
新型マツダアクセラの日本での発売時期はいつか?
LAモーターショーで日本に先駆けて世界初公開された新型マツダ3(アクセラ)ですが、日本での発売時期については現時点正式にマツダから発表はされていませんが2019年の5月頃には日本国内の市場へも投入されると思われます。
少なくとも消費税税率10%施行前には市場に投入されると思いますが、ひとつ気になるのは「SKYACTIV-X」の導入時期で、開発自体が難航しておりベースとなる既存のガソリンエンジンやディーゼルエンジンの投入よりも半年もしくはそれ以上遅れて市場投入されるとの情報もあり、そうなると消費税増税前のタイミングでの購入が微妙になることが予想されます。
もちろんマツダ自身もそのあたりを考えて市場投入してくると思いますが、増税前という事を優先するあまり本来の車としての完成度が低いまま見切り発車するような事をすれば後々リコール等で痛いしっぺ返しも食らいますし我々自動車ユーザーからの信頼も失う事になりかねませんので、しっかりと完成させてから市場に投入してもらいたいですね。
新型マツダ3(アクセラ)の国内の販売価格はどれくらい?
新型マツダ3(アクセラ)の国内での新車価格はまだマツダより公表されていませんが、廉価版の1.5Lモデルと2.0Lのベースモデルは恐らく現行アクセラとほぼ同等の販売価格になるのではないかと予想できます。
ただ2.0Lのガソリンエンジンモデルは現行アクセラの国内のラインアップからも2016年に廃止されているので設定されるかどうかは微妙なところです。
注目は新しく追加されるSKYACTIV-X搭載モデルの価格ですが、上位機種であるアテンザとの住み分けを考えるとベースグレードでも280万円以下の価格設定は必須で、250万円から260万円の価格帯で設定されそうです。
新型マツダ3(アクセラ)は売れるか?
LAモーターショーでの公開を皮切りに深化した「魂動デザイン」が世界中から高い評価を受けている新型マツダ3(アクセラ)ですが、今の時代のニーズから考えればプリウスと同様のハイブリッドモデルを持たずにマイルドハイブリッドとし、内燃機関の効率向上路線で勝負するマツダの商品戦略がずばり吉と出るかは疑問なところです。
ただそういった部分をカバーして余るほどのデザインの秀逸さは既存のマツダ車ファン以外を取り込む魅力と資質は十分に備えており、グローバルでも日本国内でも現行アクセラ並みの販売台数は維持できるのではないかと思います。
新型マツダ3(アクセラ)の登場で現行アクセラの中古車はどうなる
新型車が登場すれば旧モデルは中古車として市場で評価されることになりますが、人気車種の新型車の人気がイマイチだと中古車市場で中古車の人気が急上昇したりします。
ではアクセラの場合はどうか?という事ですが新型マツダ3(アクセラ)はデザインも評価が高くボディサイズ的にも現行アクセラをほぼ踏襲していることもありターゲットユーザーからは現行以上の評価を得ることが予想されますので、現行モデルの中古車価格が大きく高騰するといった事はないのではないかと思われます。
むしろもともとデザイン的にも古さを感じさせず、その品質作り込みを含めて車としての完成度が非常に高い現行アクセラは中古車としても非常に魅力のある車種だといえます。
現行アクセラが登場した初期型は独自のナビゲーションシステムのマツダコネクトの精度などいろいろと問題も多い車でしたが、後期型ではそれまでの海外製のナビソフトから日本製のナビソフトに変更するなど、度重なる商品改良を経てそういった欠点は完全に解消されていますので問題はないといえます。
SKYACTIVテクノロジー自体は現行のアクセラを含む、マツダで言う6世代のモデルで完成し熟成され尽くしていることと、モデルチェンジ後も古さを感じさせない「魂動デザイン」をまとった現行アクセラは中古車の中でもおすすめの車種だといえます。
アクセラの中古車選びで失敗しないために
新型マツダ3(アクセラ)の登場で現行アクセラの中古車の流通量も一気に増えてくることが予想されますが、中古車選びは市場にその車種の中古車の流通量が増えるほど選択肢が拡がる一方、程度の善し悪しを見極めるのも難しくなってきます。
最近は中古車購入もネットの中古車検索サービスを利用して地元近所だけではなく県外にある中古車も選択肢として検討する事が出来るようになり、選択肢の幅も広がりより自分の条件に合った中古車を選べるようになりました。
ただやはり県外にある中古車を選ぶ際にはなかなか現車確認に行けないとか中古車販売店そのものの評判や対応を直接確認できないという不安もあります。
「マツダアクセラの中古車を県外も含めて探したいけど、自分ではなかなか程度の良い中古車を探す自信がないし販売店の対応も不安・・」
そんな不安をお持ちの方には、「無料中古車探しサービス」がおすすめです。
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