2018年の11月10日・11日と、山口県の周南市で開催された「山口モーターフェスティバルin周南」の概要と出展していた各自動車メーカーと展示モデルの情報を紹介します。
山口モーターフェスティバルは2017年にも開催されましたが今年2018年も同様に開催されました。
2017年は山口きらら博記念公園 多目的ドーム内での開催でしたが、2018年はキリンビバレッジ周南総合スポーツセンター・メインアリーナへ会場を移しての開催となりました。
キリンビバレッジ周南総合スポーツセンターのメインアリーナは約2835m2とそれほど広い場所ではないのでモーターフェスティバル自体もこじんまりとした感じでの開催です。
そもそものモーターフェスティバルの開催はモーターショウとは異なり実際にその場での商談や見込み顧客の開拓がメイン目的だといえます。
イベントを楽しむという側から見れば、東京モーターショウや東京オートサロンなどの広い会場でのイベントは見ごたえはあるものの全部回るにはかなりの時間を要しますし疲れるので、この程度の規模のイベントの方が普段触れる機会の少ない、あるいは敷居が高くてなかなか新車ディーラーとかにも足を運びづらい欧州プレミアムモデル他の輸入車をじっくり見ることが出来るのでいいですね。
山口モーターフェスティバルに出展している自動車メーカー
山口モーターフェスティバルに出展している自動車メーカーは以下の通りです。
輸入車は、アウディ、フォルクスワーゲン、アルファロメオ、アバルト、JEEP、BMW、フィアット、マセラティ、ルノー、プジョー、リンカーン、メルセデスベンツ、ボルボ、
国産車ではトヨタ、マツダ、ホンダ、日産が出展しています。
各自動車メーカーの車両展示エリアにはそれぞれ営業マンが常駐しており、仕様や価格の事を細かく説明してくれます。
そういった意味からも各自動車メーカーのディーラーからの出展といった方が正しいかもしれません。
では実際に各自動車メーカー毎に展示されているモデルについて紹介していきます。
アルファロメオ
まず会場入り口を入って左手の一番近くに展示エリアを構えていたのが「アルファロメオ」と「フィアット」です。
フィアットとアルファロメオはFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のブランドでありその他には「アバルト」と「ジープ」のブランドを日本国内では展開しています。
アルファロメオSTELVIO
アルファロメオから展示されていたモデルはSUVモデルのアルファロメオSTELVIOです。
このSTELVIOは直列4気筒の2.0Lターボエンジンを搭載し、最高出力は206kw(280PS)、最大トルクでは400N・mを発生する4WDのSUVモデルです。
アルファロメオ伝統のグリルを継承した顔つきはアルファならではの個性を醸し出していますが車としては特に突出したところはないといった感じです。
内装ではセンターコンソルに本杢パネルを採用するなど細部の作り込みはかつてのプラスチッキーな内装のイタリア車とは一線を画す質感を実現しています。
乗り込んでドアを閉めるとメーターパネルの中央にアルファのエンブレムがゆっくりと浮かび上がってくる演出はさすがイタリア車のセンスといった感じです。
車両価格は見積もり総額で753万円と決して安くはない価格だといえますが、ボディサイズ的に近いBMW X3に対するパフォーマンスの差を考えると妥当な価格設定ではないかと思います。
一昔前はアルファロメオをはじめとするイタリア車は電装系のトラブルが多いといわれていましたが現在のイタリア車の品質は国産車や欧州車に比べ全く遜色ありませんので品質面での問題はないといえます。
アバルト
サソリのエンブレムがかっこいいアバルトは、かつてはイタリアに存在した自動車メーカーで、フィアット車をベースにしたチューニングカーの販売を行うブランドでした。
フィアットに買収されて以降は、フィアット車のチューニングメーカーとして存在しフィアット500をベースにしたアバルト500などをブランドモデルとして市場に投入しています。
アバルトより出展されていたのは「アバルト595コンペティツィオーネ」と「アバルト124スパイダー」の2モデルになります。
アバルト595コンペティツィオーネ
アバルト595コンペティツィオーネは、フィアット500をベースにアバルトチューンされたホットハッチモデルで、この595コンペティツィオーネは最高出力=132kw(180PS)/5500rpm、230Nm(23.5kgm)/2000rpmのパフォーマンスを有しています。
アバルト595の車両重量は約1.1トンなので、パワーウエイトレシオで見れば6.2kg/PSとなることを考えると、実際にハンドルを握ってみたら強烈な加速性能と丸くてコンパクトなボディからは想像の付かない怒涛の走りを体感できるのではないかと思います。
シートの硬さまでもが非日常的
アバルト595の室内も外観と同様にセンターに蠍のエンブレムが施された太く小径なステアリングをはじめ、ABARTHのロゴをまとった専用のサイドサポートの突き出したサベルト製スポーツシートが設定されていますが、このシートに実際に座ってみると驚くことにほとんど沈みません。
クッションがないのではなく、まさに沈み込みがないといった感じでほとんどレーシングカートのシートに座ったときと同じような感触です。
クルージングや街乗りなど、日常走行においてこのシートの硬さは耐えうるものなのか微妙な感じがしますが、これもまたアバルト595の非日常性の一部としてファンからの支持を得ている部分だと思います。
アバルトのもうひとつの特徴は、シフトチェンジでシフトレバーはなく、代わりに4つのプッシュボタンがダッシュパネルに設けられています。
シフトはMTモードとATモードが選択でき、MTモードのときはステアリング部に設けられたパドルシフトを使ってドライバーの意思によってシフトチェンジを行えます。
私自身も以前にこのアバルトのシフトを試乗体験したことがありますが、シングルクラッチの自動MTはスポーツ走行は楽しめるものの癖の強い乗り味なので実際に試乗してその操作性やフィーリングが自分の感覚に合うかどうかを確かめたほうが良いといえるでしょう。
アバルト124スパイダー
アバルト124スパイダーは、マツダロードスターのプラットフォームを流用しアバルトブランド専用に開発・製造される2シーターのオープンスポーツです。
マツダロードスターベースとはいえ、エンジンはFCA製の直列4気筒マルチエア 16バルブ インタークーラー付ターボエンジンを搭載し、最高出力=125kw(170PS)/5,500rpm、最大トルク=250Nm(25.5kgm)/2,500rpmを発揮します。
外観はマツダロードスターよりも若干エッジの聞いたフォルムでかつての124スパイダーをイメージしたフロントフェイスを採用しています。
内装は操作機器類の配置は基本的にマツダロードスターと共通で、アバルト専用シートをはじめ各部の質感でロードスターとは全く異なる空間を実現しています。
アバルト124スパイダーは、オプション装備によって若干は異なりますが諸費用込みの総額では470万円の価格となります。
マツダロードスターをベースに作られた車として考えてしまうと、470万円という価格は高いと感じてしまいますが、実際には全く別物の車として作られており十分アバルトブランドとしての価値のある車だと思います。
実際にアバルト124スパイダーの開発は、開発委託を受けたマツダが担当したといわれていますが、アバルトブランドのスポーツカーとしての味付けや最終的な商品性の判断はFCAが全て行ったいわれており、ロードスターの延長線上にあるスポーツカーでないことは間違いないようです。
JEEP
JEEPはFCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)のクライスラーのブランドとして日本では数少ない名前の知れたアメ車ブランドです。
展示されていたのはJEEPコンパスとWRANGLER UNLIMITED SPORTの2台です。
JEEPコンパス
JEEPコンパスはアメ車らしくないコンパクトですっきりとしたデザインのSUVで、個人的にはこのエクステリアデザイン自体は好きなのですが、内装デザインがいかんともしがたいといったところです。
あまりに簡素すぎて、モデルによっては総額で400万円を超える車にはとても思えませんでした。
またパワートレインも直列4気筒の2.4Lガソリンエンジンのみの設定となっており、パフォーマンス的にも最高出力=129kw(175ps) / 6,400rpm、最大トルク=229Nm(23.4kgm) / 3,900rpmと1.6トンのボディをきびきびと力強く走らせるには役不足感は否めないという感じです。
そういった意味からも、JEEPコンパスに400万円を投入するのならばマツダCX-5を選択した方が良いかなといったところです。
WRANGLER UNLIMITED SPORT
WRANGLER UNLIMITED SPORTは快適性と安全性を備えつつも高い悪路走破性を持つJEEPの代表車種です。
パワートレインはV型6気筒 DOHCガソリンエンジンを搭載し、209kw (284ps)/6,350rpm、347kw (35.4kg・m)/4,300rpmのパフォーマンスを発揮します。
エクステリアではフリーダムトップと呼ばれる、3ピースに分かれたハードトップを採用したり水洗い可能な室内等、遊び心満載の車ですね。
価格的には車両本体価格で430万円から購入可能であり、V6エンジンのスムーズさと本格オフローダーとしての走破性を兼ね備えながらこの価格は魅力的ではないでしょうか。
ただし、ドアのつくりや内装の質感など、400万円を超える車としての期待値は低いのでそのあたりは割りきりが必要な車だといえます。
プジョー
ブルーライオンのエンブレムで有名なプジョーはフランスの自動車メーカーで、今回の山口モーターフェスティバルにはプジョー2008が出展されていました。
プジョー2008はコンパクトSUVのジャンルに属する車で、ボディサイズ的には全長=4160mm、全幅=1740mm、全高=1570mmであり、4275mm、1765mm、1550mmのボディサイズを持つマツダCX-3と競合する車です。
マツダCX-3を買うならディーゼル仕様とガソリン仕様のどちらがおすすめか
車両外観の印象としては特別スタイリッシュな印象は受けず、プジョーらしい独創的なデザインを取り入れながらもフロントフェイスのブルーライオンのエンブレムを中心に他のモデル同様プジョーブランドの統一イメージを表現しています。
パワートレインは普段使いなら十分だけどパンチ力は欠ける
このプジョー2008に搭載されるパワートレインは1.2L直列3気筒ターボエンジンと6速ATの組み合わせとなります。
最高出力=81kw(110ps)/5,500rpm、最大トルク=205Nm/1,500rpmとなっており、数値スペックで見る限りは決してパワフルなエンジンとはいえませんが6速ATとの組み合わせにより街乗りや郊外へのドライブの際には特に不満を感じることはないのではないかと思います。
ただ高速道路での追い越し加速等々が必要なシーンでは、1.2トンのボディを引っ張るには非力であり、そういったシーンでのパンチ力は欠けるのかなといった印象です。
内装は中央にブルーライオンのエンブレムを冠したステアリングの質感はよく、ナビモニター周りの操作性もよく、可もなく不可もなくといった印象でした。ただメーターパネル周りなどにプラスチッキーな感じがあるのは残念なところです。
ボルボ
ボルボはスェーデンの自動車メーカーで、日本ではボルボ・カージャパンが各種ラインアップを販売しています。今回の山口モーターフェスティバルではボルボカー山口より多数のモデルが出展されていました。
XC90 T6 AWD INSCRIPTION
XC90はボルボのラインアップ中でも最上級車種となるプレミアム7シーターSUVモデルです。
XC90 T6は、2.0Lの直列4気筒ガソリンエンジンを搭載しており、そのガソリンエンジンはターボチャージャー+スーパーチャージャーで過給されています。
その結果、最高出力=235kw(320PS)/5,700rpm、最大トルク=400Nmを発生し車両総重量で約2.5トンのボディを引っ張ります。
なので全長で5m近く全幅では2m近い大柄なボディをぐんぐん加速させる走りは圧巻そのものではないかと思いますし、シンプルですが睨みをきかせたフロントマスクで後方からXC90が迫ってきたら思わず道を明けてしまいそうです。
内装はまさに芸術品というに相応しいほどに作りこまれており、センターコンソール他各部に施された本杢パネルと白いレザーシートの組み合わせのセンスの良さには脱帽です。レクサスやクラウンといった日本の高級車の内装品質も多くのモータージャーナリストらに賞賛されていますが、改めてこのボルボXC90の内装をみるとまだまだプレミアムの域には達していないなと感じました。
XC90 T6 AWD INSCRIPTIONは1000万円オーバー
ボルボは昔から日本での販売価格は高い車だといわれていますが、このXC90 T6 AWD INSCRIPTIONも例に漏れず非常に高価な車で、その値段はオプションの内容にもよりますが総額で1000万円を超える価格となっています。
V90
V90はボルボのラインアップの中で最上級のステーションワゴンモデルですが、V90もXC90同様のグレード展開でT6モデルでは同様の.0Lの直列4気筒ガソリンエンジン+ターボチャージャー+スーパーチャージャーを搭載しています。
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