世界的な異常気象による自然災害の中でも、車にとって大きなダメージを与えるのが大雨洪水による車の水没と、氷の塊が空から降ってくる雹(ひょう)です。
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特に雹害は天気予報である程度予測できる豪雨による水没とは異なり、突発的に降る事も多くなかなか車へのひょう害を未然に防止するのは難しい部分もあります。
そんな厄介な自然災害ともいえる雹害ですが、走行中や駐車中の車を雹から守る方法、また万が一ひょう害にあってしまった車の修理方法とその費用、そして雹害車の買取査定に関する情報を紹介しています。
走行中に突然ひょうが降ってきたら!?被害を最小限に食い止めるために
雹が降る予報だからといってその日は車を運転しないといったことはできません。
私たちが普段の生活で車を運転する以上、運転中に突然雹が降ってきたという状況も十分起こりうるわけで、その時にはさまざまな対処が必要になります。
車を運転中に突然雹が降ってきたら、まず最初にやるべきことは車を止めるかもしくはスピードを落とすということです。
雹ははるか上空で発生した積乱雲によって生まれますが、直径が5㎝以上のものが生成されることもあり、そのサイズの雹は時速100㎞以上のスピードで地上に降ってきます。
その雹の落下速度に車が走行するスピードが合わさると衝突時のエネルギーはさらに増幅し、雹が衝突した車に大きなダメージを与えることになります。
落ちてくる雹の落下スピードはコントロールすることはできないので、少しでも衝突時の衝撃を和らげるためには車側の走行スピードを落とすしかありません。
直径5㎝をけるサイズの雹は、停車中の状態でも車のガラスは貫通してしまうほどの威力があるので車へのダメージという観点だけではなく自身の身の安全からも走行を停止することが重要です。
まずは周りの状況にしっかりと注意を払いハザードを点灯して路肩に車を停止させる、もしくは停車困難な状況であれば可能な限り減速して雹が落ち着くのを待ちましょう。
ちなみに万が一フロントガラスやリアガラスを突き破るような雹に見舞われた場合は、ガラスの破片を浴びないように身を丸めながら車の中で待機してください。
パニックになって傘をさして車外に脱出した人が、傘を突き破ったゴルフボール以上の大きさの雹の直撃を受け大怪我をしたという事例もありますので、決して車外には出ないようにしましょう。
車の鉄板製のルーフを貫通することはありあませんので車の中が一番安全だといえます。
駐車中の車がひょう害に合わないための車の保管方法
屋根付きのガレージであれば駐車中に雹に見舞われても車が雹害を受けることはほぼないといえますが、完全に覆えないカーポートもしくは青空駐車の場合だと雹害の被害をまともに受けてしまうことになります。
間違った知識を鵜呑みにすると2次災害につながり危険
駐車中の車をひょう害から守る方法として、ダンボールやベニヤ板を使って雹から車のルーフやボンネットを保護する方法を紹介しているサイトがありますが、そもそも突然に雹が降るときの天候状態をみると暴風雨に近いような強烈な風を伴う大荒れの天候の場合がほとんどです。
そういった天候状態でダンボールやベニヤ板を用いて車のボディを保護するのは不可能であり、それらが飛ばされて他の車に当たるなどの2次災害を招きかねません。
では雹害から自分の車を守るためにはどうすれば良いのか?その方法はボディカバーでボディを保護することです。
当然ながら先に述べたとおり、突然に雹が降り出す状況は風も強くなり大荒れに近い状況が想定されますので、ボディカバーが風で飛ばないようにしっかりと固定をすることが重要です。
車にボディーカバーをかけた状態で、フロントタイヤの前か後ろ、車の中央付近そしてリアタイヤの前か後ろあたりをぐるりと縛る形で固定するのがベストです。
固定するバンドはルーフキャリアに荷物を固定するときなどにも使うベルトがあると便利で、ホームセンターなどに行けば1,000円くらいで購入可能です。
これで雹によるダメージは軽減することができますが、さらに念入りに対策をするならばこのボディカバーの下にダンボールなどの緩衝材をはさむと良いでしょう。
先にも述べたようなベニヤ板だと板自体が車のボディに傷をつけてしまうのでNGです。
もしも車が雹(ひょう)害にあってしまったら
天変地異による自然災害を完璧に予測して100%その被害にあわないようにするのははっきり言って不可能です。
なので不幸にも自分の愛車が雹害にあってしまったらどうすればいいのか?ということですが、その対応は修理または修理せずにそのまま乗り続けるか、もしくは売却するかのいずれかになると思います。
ひょう害車の修理方法とその費用
ひょう害を受けた車はどのような状態になるのかということですが、ボディには雹が衝突したことによる無数のへこみができた状態となります。
その程度は様々ですが、それらのへこみの修理にはデントリペアという修理方法が行われるのが一般的です。
特に単品パーツでの交換ができず、パネルを交換すると修復歴ありとして記録されるルーフパネルはこのデントリペアでの修理を行うことになります。
デントリペアは従来の車の凹みの修理方法である板金塗装とは異なり、特殊な専用工具を使いボディにできたへこみを短時間で修復する方法です。
デントリペアの修理費用は以下のような料金形態が一般的ですが、雹害車のように数十個から数百個レベルのへこみの場合は別途料金が設定されていることが多いので、雹害の修理はデントリペアでの対応が可能な修理業者と個別に相談して決めることになります。
凹み大きさ(直径) | 1個目 | 同じパネル2個目 |
3センチまで | ¥15,000 | 同一パネル内の 一番大きい凹みを1個目とし2個目以降は1個目の半額 |
4センチまで | ¥18,000 | |
5センチまで | ¥20,000 | |
5~10センチまで | ¥20,000~¥30,000 |
雹害は車両保険で治せるのか?
デントリペアあるいはボンネットなどの交換等で雹害によって受けた傷を修理するとなると、実際結構な修理費用が掛かることになりますが、この修理費用には任意保険で加入している車両保険が適用できます。
車両保険にはエコノミー型と一般型がありますが、雹害による車の修理にはどちらの加入タイプの車両保険でも適用されます。
保険料の見直しを兼ねて車両保険への加入を
一方で、車を購入したら車両保険も掛けたいけど、その分保険料が高くなってしまい負担が増えてしまうということから、車両保険への加入をあきらめざるを得ないという方もいますね。
ただやはり日本でも頻繁に雹が降る状況を考えると、万が一のためにも車両保険は加入しておきたいものです。
ネットのダイレクト型自動車保険には、今加入している保険と同等もしくは安い掛け金で車両保険を付帯できるサービスもありますので、保険料の見直しを兼ねて車両保険加入を検討してみてはいかがでしょうか。
デントリペアでの修理対応可能な修理業者はどうやって探す?
実際に自分車が雹害に遭って修理をしようとした時に、対応可能な修理業者をどうやって探すか?ですが、おすすめの方法が中古車販売・買取で有名なグーが提供するサービスのグーピットです。
グーピットなら、全国にある雹害車の修理対応可能な修理業者を無料で簡単に探すことができます。
具体的にはグーピットのWEBサイトで「雹害」または「デントリペア」といったキーワード検索を行い、エリアで都道府県を指定して検索すると、対応可能な業者が表示されます。
問い合わせをしたい修理業者を選択し、問い合わせ/お見積りをクリックすると、入力フォームが表示されますので、必要事項を入力し送信すれば完了です。
雹害車を修理せずに売る場合、どこに売れば高く売れる?
買い替えを考えていた車が雹(ひょう)害に遭ってしまうと、修理してから売却するという手もありますが実際は費用をかけて修理しても査定はプラスにはなりませんので、売却を考えているのであれば修理せず売却したほうが得策といえます。
しかしながら雹害に遭った車はボディのへこみがあるので査定金額もその分マイナス査定の減額になる場合もあります。
ディーラーや中古車販売店に下取りに出すと確実に減額査定になりますので、まずは買取査定での売却が前提になります。
買取査定の場合、日本国内だけではなく海外の中古車市場への輸出に精通した買取業者もたくさんいます。
海外の中古車市場では高い品質を誇る日本車は大人気なので、少々のボディのへこみなど全く気にすることもなく高値で販売されます。
なので雹害で凹みのある車でも高値で買い取っても、海外の中古車市場に輸出すれば十分利益が確保できるわけです。
買取査定で売るなら複数の業者で査定をしよう
そんな海外への中古車流通ネットワークを持った買取査定業者はたくさんありますが、それぞれ得意な海外市場や車種が異なるので、複数の業者に査定依頼するのが必須です。
複数の買取査定額を入手して、最高値での売却を狙うなら無料の一括査定サービスがおすすめです。
私自身も以下で紹介していますとおり、過走行で15年落ちの車を想定以上の高値で売却することができました。
車を1,000円でも高く買取ってもらう安心・確実な方法
ディーラー下取では 95万円だったアコードハイブリッドでしたが、一括査定を使うと、なんと 130万※で買取ってもらえました。
※ 査定時期:2021年2月
オススメの車一括査定は「MOTA 車買取」です。
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