日産フェアレディZは、今国産車ではマツダロードスターやホンダS660と並ぶ、ピュアスポーツカーです。
輸入車ではフェラーリやランボルギーニといったスーパーカーのカテゴリを除くと、このフェアレディZの競合としてはポルシェが挙げられます。
実際に、フェアレディZは北米市場においてポルシェをターゲットカーにして、ポルシェより安く高性能なスポーツカーを目指して開発されてきました。
フェアレディZの歴代モデルについて
フェアレディZが世に登場したのは1969年であり、2018年現在より遡る事、実に49年も前という事になります。
なので現行の6代目モデル以外で中古車市場に流通している中古車は、10万キロ以上の走行距離のものが大半です。
初代モデル S30型
この49年前に登場したのがS30型と呼ばれる初代フェアレディZで、コンパクトでありながらもロングノーズショートデッキの美しいフォルムの2シータークーペとして、日本国内のみならずアメリカ市場でも大ヒットしたモデルです。
現在も、日本国内では一部の愛好家のオーナーによって乗り継がれていて、ヒストリックカーイベントなどでは古き良き名車として、同じく日産のスカイライン(通称ハコスカ、ケンメリ)などと共に見かけます。
まさにライトウエイトスポーツそのもので、1トン程度の車体にベースモデルには、L型エンジンとして日産パワートレインの一時代を築いた直6SOHC 2.0Lエンジンが載せられていました。
その後、フェアレディZが名車と呼ばれる原点となったこのS30型モデルは、排気量を2.4Lに拡大したエンジンの搭載モデルや、アメリカ市場の衝突安全規制に適合させたモデルなどを追加しながら、1978年まで作り続けられました。
ちなみに先にも述べたヒストリックカーイベントなどでお目にかかるS30型のフェアレディZは、右ハンドルの日本国内仕様は中古車市場の流通量もかなり少なく、爆発的に売れたアメリカ市場から逆輸入された左ハンドルモデルが多く流通しています。
2代目モデル S130型
初代モデルより若干大きくなったボディサイズですが、ロングノーズショートデッキのスタイルと、フロントマスクも初代モデルの雰囲気を継承したモデルです。
エンジンは変わらず直列6気筒のL型エンジンでしたが、排気量2800㏄のL28型エンジンを搭載したモデルもありました。
3代目モデル Z31系
3代目モデルからは、ロングノーズショートデッキのスタイルは維持しながらも、エンジンルームの中にはそれまでの直6エンジンではなくV型6気筒エンジンが収められました。
特徴的なフロントマスクであるパラレルライズアップヘッドランプの、その眠たそうな表情は好みが分かれるところです。
4代目モデル Z32系
それまでのフェアレディZの伝統的スタイルであった、ロングノーズショートデッキから一変した、ロー&ワイドなフォルムはデザイン的には力強さと美しさを兼ね備えており高い評価を受けていましたが、バブルの流れで大型化&高級路線に走ったことも含め、旧来のフェアレディZファンからは不評だったといわれています。
良くも悪くも、この4代目モデルの存在は日産にとってフェアレディZのアイデンティティーを再認識させたともいわれており、時代の流れから大きな販売台数は実現していないものの、原点回帰ともいえるべきスタイルで登場したのが5代目のZ33と現行となる6代目のZ34系です。
この5代目モデル以降、国内の自主規制であった280PSが撤廃され、300psオーバーのモデルとなりました。
フェアレディZ各モデルの中古車価格相場
国産車では数少ない、ピュアスポーツとしての歴史を持つ日産フェアレデイZの中古車相場を調べてみました。
モデル名・型式 | 年式 | 走行距離 | 中古車価格(万円) |
---|---|---|---|
S30系 Z432 | 1969 | 不明 | 応談 |
S30系 フェアレディZ 240 ZG | 1972 | 82000 | 980 |
S30系 フェアレディZ 240 ZG | 1973 | 92000 | 1098 |
S130系 フェアレディZ 280ZX Tバールーフ | 1981 | 109000 | 255 |
フェアレディZ 2.0 Z Tバールーフ ターボ 5速MT | 1982 | 121000 | 232 |
中古車相場をみても、初代モデルのS30型はほとんど中古車市場での流通量はなく、あったとしてもその中古車価格は500万円くらいや価格応談といった、一般の中古車とは異なる希少価値での取引が前提となっています。
また、先にも述べた通り日本国内で発売された右ハンドルモデルはかなり流通量も少なく、一般の中古車販売店でそこそこ手が届く価格のモデルはそのほとんどが、アメリカ市場から逆輸入の左ハンドル車です。
2代目のS130系であれば250万円くらいからの中古車が流通しており、V6エンジン搭載の最初のモデルのZ31系は100万円以下の中古車価格の物件もたくさん流通しています。
フェアレディZを購入した場合、維持費はどれくらいかかるのか
中古車の場合、どの年式のフェアレデイZを購入するかによって、その維持メンテナンス費用は大きく変わりますが、どのモデルを購入してもスポーツカーなりの燃費だという事、また5代目のZ33系モデルの最も新しい年式でも、10年落ちの中古車となりますので、経年劣化を含めた部品交換はかなりの頻度で発生します。
またスポーツカーという車自体の性格からも、ハードな使われ方をした中古車や修復歴がある中古車も多く流通していますので、そういった車両を購入してしまうと、色々と不調な箇所が出てきて思わぬメンテナンス費用が必要になる頻度も高くなります。
なので、しっかりとした中古車の見極めが大事な車種ともいえます。
フェアレディZの中古車を買うならどのモデルか
ライトウエイトスポーツとしてのフェアレディZなら、迷わず初期型のS30型を選びたいところですが、中古車価格や維持管理を考えると、日常の足としてフェアレディZを考えているユーザーにはやはり現実解ではないといえます。
フェアレディZの走りを楽しみながら日常の足として使え、リーズナブルな中古車価格での購入を考えると、5代目のZ33系が現実解だといえます。
著作権者:MIKI Yoshihitoさん、日産フェアレディz
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