マツダCX-3はコンパクトSUVとして登場し、魂動デザインとSKYACTIVテクノロジーを武器にそれまでそのセグメントでの主力であった日産ジュークとホンダヴェゼルに真っ向勝負を挑んだマツダの力作です。
初代の登場が2015年で日本国内向けにはマツダご自慢の低圧縮比のクリーンディーゼルである排気量1500㏄のSKYACTIV-Dのみの設定で市場投入されました。
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その後それまでは海外向けにのみ設定されていたPE型と呼ばれる2000㏄ガソリンエンジンのSKYACTIVを搭載したモデルが追加投入され、現在は排気量を1500㏄から1800ccに拡大したディーゼルエンジンと2000㏄ガソリンエンジンの2機種での設定となっています。
コンパクトSUVの市場はその後2016年にCX-3、ホンダヴェゼルよりややサイズが大きいトヨタC-HRが登場し、あっという間にこのジャンルを席捲してしまいました。
このC-HRの一人勝ち状態を阻止するために、次期モデルのCX-3はそれまでのBセグメントであるデミオのプラットフォームからCセグメントとなる新型マツダ3(旧アクセラ)のプラットフォームを採用しボディサイズの拡大による車格アップを図り、CX-30として登場することになりました。
ライバル車種の登場によりマツダCX-3も現状では販売が伸び悩み苦戦している状況ですが、市場投入した当時は日本国内でも7000台/月をコンスタントに売り上げており中古車市場にも多くのマツダCX-3の中古車が流通しています。
マツダCX-3のディーゼル仕様とガソリン仕様の比較
マツダCX-3のディーゼル仕様とガソリン仕様の違いについて比較してみました。
まずエンジン諸元ですが、ディーゼル仕様に搭載されるのは1800㏄のコンパクトディーゼルエンジンです。
ちなみに1800㏄はマイナーチェンジで設定されたものであり、マイナーチェンジ前は1500㏄のコンパクトディーゼルを搭載していました。
排気量アップの背景は、走りの改善と排ガス規制対応と言われていますが、実際にエンジンスペックとしてS5型と呼ばれる1500㏄ディーゼルの最高出力77KW(105PS)/最大トルク270N・mに対し、マイナーチェンジ後のS8型と呼ばれる1800㏄では85KW(116PS)/最大トルク270N・mとなっています。
最高出力は向上していますが実際に車としての走り感はトルクに依存しますので、トルク特性が同じであることから基本は同じ、体感するとしたらギア比の違いによる味付けの差という事になります。
ギア比で言えば1800㏄の方が若干ハイギアードな設定となっていますので走りの伸び感に味付けを振っているといえます。
一方のガソリンエンジンは、最高出力109KW(150PS)/最大トルク192N・mとなっており、低速域でのトルクフルな走りという点ではやはりディーゼル仕様に軍配が上がります。
ただガソリンエンジン仕様は高回転域での伸びやかさはディーゼル仕様を凌駕しますので、マニュアルモードでパドルシフトを駆使した走りを楽しむならガソリンエンジン仕様がおすすめです。
画像出典:mazda HP
CX-3ディーゼル仕様のメリット・デメリット
CX-3ディーゼル仕様のメリットは、ガソリンエンジン仕様に比べ約1.4倍ものトルクが生み出す走行性能の差で、街乗りから高速走行のあらゆるシーンでディーゼルエンジンのビッグトルク恩恵を感じる事が出来ると思います。
またそのビッグトルクにより走行性能に余裕が生まれるという事は少ないアクセルの踏み込み量で不自由なく車を走行させることが出来ますので、燃料消費量が少なくて済む、すなわち燃費性能に優れているというメリットもあります。
その一方でディーゼルエンジン仕様のデメリットは、ディーゼルエンジン特有のカラカラというノック音で、マツダの誇る低圧縮ディーゼルのSKYACTIV-Dにおいてもその音はウイークポイントです。
車室内は遮音により限りなくエンジン音の侵入が抑えられていますが、それでも感加速時にはカラカラという独時のエンジン音が耳に入ってきます。
車両の外では更にその音はよく聞こえますので、悪く言えば安っぽいエンジン音として一般のユーザーに認識されやすく好みが大きく分かれるところです。
また、CX-3に搭載されるディーゼルエンジンはターボチャージャーでの過給を行っていますがターボ自体のトラブルやEGRを制御するために排気系に設けられた電子制御式のシャッターバルブの故障も多いようです。
CX-3ガソリン仕様のメリット・デメリット
ではCX-3のガソリンエンジン仕様の方はどうなのか?ということですが、メリットとしてはガソリンエンジンの静粛性と高回転まで気持ちよく回しながら走ることが出来るフィーリングだといえます。
もともとマツダのSKYACTIV-Gは4気筒エンジンでありながら振動系をうまく消している事も特徴であり、マニュアルモードでシフトアップまで引っ張ってもエンジン回転の頭打ち間がなくストレスフリーで回るのが特徴です。
要するにアクセルをぐっと踏み込んだ時に高回転域でリニアにトルクがするするっと立ち上がってくるフィーリングで、個人的にはこれがマツダのいうZoom-Zoomの具現化ではないかと思います。
一方のデメリットですが、やはりガソリンエンジンのトルクのピーキーさで2000㏄エンジン相場並みのトルクしか発生していないのでATのDレンジ固定で走行する際には出足のもっさり感は否めません。
殆どのユーザーがDレンジ固定で走行すると思いますが出足のもっさりとした感じはガソリンエンジンの静粛性と高速域のレスポンスビリティとのトレードオフとして割り切る必要があるといえます。
もう一つのデメリットはこのCX-3のガソリンエンジン仕様はエコカー減税の対象にならないという事です。
経済性の面では非常に大きなデメリットなのでこれらも含めた判断が必要になります。
CX-3を買うならディーゼル仕様とガソリン仕様どちらがおすすめか
そういったそれぞれのメリット・デメリットを踏まえCX-3を買うならディーゼル仕様とガソリン仕様のどちたがおすすめか?ということですが、経済性重視と街乗りなどのがメインで日常の足として使うならばディーゼル仕様がおすすめだといえます。
逆にいえば長距離ドライブや日常の使い方においてもワインディングをエンジンをぶん回して走るような、趣味性の強い使い方をするのであればガソリンエンジン仕様の方が面白いのではないかと思います。
それぞれ自分の自動車ユーザーとしてのスタイルや車の使用目的によって同じデザインで選択肢が広いというのもまたマツダCX-3の大きな魅力だといえます。
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