マツダMPVは最終モデルである3代目モデルも2016年3月に全てのグレードの生産が終了し、現在は中古車のみの販売となっています。
180KW(245PS)のパワーと350N・mを発揮する2.3Lターボモデル(23T)の怒涛の走りと、ミニバンとしての居住性を確保しながらも車高を低く抑えたスタイリッシュなフォルムが注目されたモデルです。
またいろいろと充実した装備でありながら他社の同クラスミニバンよりも安い価格設定となっていたのもMPVの大きな魅力でした。
中古車市場でも手ごろな価格で充実装備のミニバンに乗れるという事で人気の、マツダMPVの中古車を購入する際の注意点やおすすめの購入方法について紹介します。
マツダMPVの中古車市場での流通状況
中古車市場には現在、LW系と呼ばれる2代目モデルのMPVとLY系と呼ばれる3代目モデルのMPVが流通しておりLW系の2代目モデルにはV6エンジン搭載モデルも存在します。
「グーネット」のID車両一覧で確認したところ、両方合わせて現在約500台程度の中古車物件が流通しています。
2代目モデルは最終生産が2006年なのでどの年式の中古車を購入しても重加算税がかかってしまいますが、走行距離が少なく程度よい中古車を探せれば、V6エンジンのフィーリングを30万円以下の中古車価格で手に入れることも可能です。
現時点でのMPVの中古車購入の現実解は3代目(LY系)モデル
上記のように2代目モデルのマツダMPVであれば、V6エンジン搭載モデルを激安で手に入れることが出来ますが、そうはいっても実際に市場に流通している2代目MPVの中古車で購入に値する物件はかなり少ないです。
特にこのV6エンジンはフォード製のエンジンであり、低コストで作られたエンジンで完成度が低くトラブルが多発していましたので走行距離が少なくてもそういったリスクを抱えているといえます。
したがって、メンテナンス費用などの維持費から考えても「安物買いの銭失い」になる可能性は大で、現実的なMPV中古車の選択肢としては3代目(LY系)モデルになると思います。
マツダMPV3代目(LY系)モデルの中古車価格相場
3代目MPVが生産されたのは2006年~2016年の間になります。
2006年に登場し、2008年にマイナーチェンジされましたが2006年から2008年式までを前期型、それ以降が後期型と呼ばれています。
走行距離やグレードによって差はありますがそれぞれの年式別の中古車価格相場は以下の通りとなっています。
年式 | 中古車価格(最安) | 中古車価格(最高) |
---|---|---|
2006年 | 19.8万円 | 119万円 |
2007年 | 20万円 | 118万円 |
2008年 | 22万円 | 132万円 |
2009年 | 39.7万円 | 143万円 |
2010年 | 49.8万円 | 149万円 |
2011年 | 75万円 | 185万円 |
2012年 | 59.5万円 | 193万円 |
2013年 | 98万円 | 185.9万円 |
2014年 | 59万円 | 223万円 |
2015年 | ー | ー |
2016年 | 233万円 | 286万円 |
2019年現在のカーセンサーネットでの調査結果。
3代目モデルMPV中古車のトラブル事例
実際に私が購入した前期型の3代目マツダMPVの中古車で発生したトラブル事例を紹介します。
フロントブレーキローターの変形
購入した3代目MPVは既に約6万キロを走行している中古車でしたが、入手後1000kmほど走った時点でブレーキを踏んだ際にジャダー(振動)が出るようになりました。
ディーラーに持ち込み原因調査を行った結果、ブレーキキャリパーの固着によるディスクローターの変磨耗であることが判明、ブレーキディスクローターの交換とキャリパーのオーバーホールを実施しました。
このディスクローター交換とキャリパーのオーバーホールには約6万円ほどの修理費用が発生しましたが、マツダディーラー経由で購入したためマツダ中古車の保証プログラムんの「さわやか保証」が適用となり、実質の修理費用の支払いは無しで済みました。
VVTの故障
VVTとはVariable Valve Timing-intelligent systemの略で可変バルブタイミングのことで、エンジンの吸気と排気バルブの開閉タイミングを制御するものです。
バルブ制御はVVTアクチュエーターと呼ばれるデバイスで行われますが、このVVTアクチュエータが壊れるというトラブルが発生しました。
VVTアクチュエータが壊れるとエンジン始動時にガラガラと大きな異音が発生します。
結局このVVTアクチュエータユニット丸ごと交換することとなり、修理費用も5万円くらいかかりましたが、これもさわやか保証期間内であったため、無償交換となりました。
ブレーキキャリパーの交換
キャリパーの固着によるディスクローターの変形を修理する際に、キャリパーはオーバーホールしていましたがやはりそれから約3万キロ走行した時点でキャリパーの固着が再発しました。
ブレーキローターの交換時にキャリパー自体もオーバーホールではなく交換すれば良かったのですが、さわやか保証の持ち出しを抑えるためか?キャリパーはオーバーホールという判断になっていました。
結果的にキャリパー交換時はさわやか保証が切れた後での修理なので自費での修理となり、約4万円の修理費用を支払う羽目になりました。
とどめはABSユニットの故障
ブレーキローターの交換に始まりブレーキキャリパーの自費交換と、ブレーキ周りの故障が頻発した3代目モデルのMPV中古車ですが、同様のブレーキ系統にまさに止めともいえるべき故障が発生しました。
それがABSユニットのハイドロリックブースターの故障です。
ある日突然インパネ内のTCSとAFSの警告ランプが点灯/点滅状態になったままとなり、ディーラーへ持ち込んだところABSの制御が故障しているとの事でハイドリックブースターのユニット交換が必要との事。
ハイドロリックブースターユニットの交換費用は工賃込みで約14万円で自費での修理となりました。
ちなみにこのABSユニットの故障は走行距離約9万キロでの発生であり、正直重要保安部品であるブレーキの制御部分が10万キロ以下で壊れるというのは如何なものかという感想です。
過去にも数台の車を10年10万キロ以上乗り継いできましたが、ブレーキの根幹部分が壊れるという故障は初めての経験です。
ネットでの口コミ情報を見ても3代目モデルのMPVの前期型では同様の問題が発生している事例も多数あり、やはり新型車の立ち上がりモデルとなる前期型はブレーキ系統の基本設計に問題があったのではないかと思われます。
ターボモデルと4WDモデルの6速ATは要注意
もう一つの3代目MPVの大きな故障事例として、ターボモデルとNAの4WDモデルに搭載されている6速ATの故障が挙げられます。
この6速ATユニットはアイシン製のユニットですがトラブルが多く、具体的には3速以上にシフトアップができなくなるという症状です。
原因はATの変速を制御するコントロールECUの故障ですがなぜかECU単体での交換ができず修理するにはATユニット丸ごと交換が必要とのこと。
ATユニットを丸ごと交換した場合の修理費用は実に40万円以上となります。
このATユニットのトラブルは前期型でも後期型でも起きるようで、予兆としては変速ショックが大きい、特にリバースに入れたときに大きな変速ショックと異音があるような場合は要注意とのことです。
フォード資本時代にフォード流の考え方で設計された車
MPVはフォード資本時代の設計の考え方で開発された車であり、フォード流のモジュール化が随所に採用されています。
なので単品部品の故障でも周辺部品丸ごと交換といったケースが多く、修理費用が非常に高くつきます。
その他、マツダMPVはパワースライドドアの故障が多いのも有名ですが、パワースライドドアの故障に関する情報は以下の記事でも紹介していますので参考にしてみてください。
3代目モデルのマツダMPVの中古車を選ぶときの注意点
こういったトラブル事例から、マツダMPVの中古車を購入する際の注意点として、
- MPVの中古車を選ぶなら前期型での不具合対策がしっかりとフィードバックされた後期型を選ぶ。
- 基本構造部分が壊れると修理費用が高額になるので最低でも1年、もしくはそれ以上の長期保証がついた中古車を選ぶ。
といったことが挙げられます。
特にブレーキ周りに関しては前期型では完成度が低いという印象が強く、後期型でかなりのテコ入れがされているようです。
マツダMPVの中古車購入で失敗しないために
生産終了したとはいえ最終モデルの生産が2016年なので、まだまだ全国の中古車市場には走行距離も少ない程度良いMPVの中古車がたくさんあります。
その一方で、中古車選びの際に上記のようなトラブル事例が起きないかどうかを全て自分で確認するのはやはり難しい部分もありますね。
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