ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べ内燃機関の熱効率が高いため燃料消費率が低く、経済性に優れたエンジンです。
そんな経済性に優れたディーゼルエンジンを「SKYACTIV」テクノロジーで改良し、1.5Lと2.2Lの排気量のクリーンディーゼルを市場に投入することで、乗用車ディーゼルの地位を確立し好調な販売実績を重ねている自動車メーカーがマツダです。
ちなみに排気量が1.5Lのクリーンディーゼルは、現在はデミオ以外にCX-3とアクセラにも搭載されています。
コンパクトディーゼルのメリット
コンパクトディーゼルのメリットというよりは、ディーゼルエンジンという内燃機関のメリットやデメリットという事ですが、まずメリットとしては「経済性」と「走り」の二つが挙げられます。
一つめの「経済性」は、自動車の購入時と購入後にかかる各種自動車税と、燃料代や維持費などのランニングコストがあり、各種税金関係でいえば、自動車取得税=非課税、自動車重量税=免税となり、毎年5月に納付する自動車税も減税となります。
コンパクトディーゼルのデミオの場合、自動車税は概ね75%の減税となり年額9000円になります。
次に燃料代や維持費ですが、まず燃料はディーゼルの場合軽油となりますので、ガソリンに比べ1リットルあたり20円~30円くらい安くなります。
加えて燃費性能に優れているため、燃料消費量も少なくて済むというのが大きなメリットです。
維持費としては、オイル交換にかかる費用がありますが、現在販売されているクリーンディーゼルエンジンの場合、DPFの保護の観点から専用のオイルを使う必要があり、そのオイル費用がガソリンエンジンに比べ若干割高となります。
もう一つのメリットである「走り」ですが、ディーゼルエンジン搭載車の最大のメリットはこの「走り」、いわゆる動力性能だと言えます。
ディーゼルエンジン特有の、低回転からの大きなトルクがもたらす余裕の走りは、一度体感すると病みつきになるほどそのインパクトは強烈です。
マツダデミオとCX-3には排気量1.5Lのコンパクトディーゼルが搭載されますが、排気量1.3Lのガソリンエンジン仕様とのトルクを比較すると、ガソリン仕様が121N・mなのに対し、ディーゼル仕様は250N・mとほぼ倍となっています。
250N・mは2.5Lのガソリンエンジンと同じくらいのトルクですので、2.5Lクラスのガソリン車並みの動力性能という事になります。
またガソリン車と違い、2000回転付近で最大トルクが発生しますので、街中から高速道路まで幅広く余裕の走りが可能です。
画像出典 http://www.mazda.co.jp/
コンパクトディーゼルのデメリット
ディーゼルエンジンのデメリットですが、「価格が高い」ということと「エンジン音がうるさい」という事が挙げられます。
ディーゼルエンジンは内燃機関の特性上、ガソリンエンジンに比べ強固な構造が必要になります。
また、ディーゼルエンジンの能力を最大限に発揮させるためには、ターボチャージャーでの過給が必須であり、これもディーゼルエンジンのコストを上げている要因です。
マツダデミオの場合だと、ガソリンモデルに対しディーゼル搭載モデルは28万円ほど高い車両価格になっています。
次に「エンジン音がうるさい」ですが、アイドリングや低回転からの加速時には、ディーゼルエンジン特有のカラカラといったエンジン音が聞こえます。
車室内はしっかりと遮音されているので、通常の運転時にはほとんど気にならないレベルですが、車外ではやはりガソリンエンジンに比べるとうるさく感じます。
またディーゼル特有の、カラカラといった音質も好みがわかれるところで、これはコンパクトディーゼルに限らずメルセデスやBMWといったプレミアムクラスの車両でも同じような音質で、決して上品な音ではないですね。
コンパクトディーゼルの投資回収について
コンパクトディーゼルの投資回収とはすなわち、デメリットのところでも述べたガソリンエンジンとの価格差をどれくらいで回収できるか?という事になると思います。
マツダデミオの場合、価格差が28万円ですが、この金額を燃料代や維持費などの差で回収することになりますが、ざっくり計算すると年間15000kmくらい走行するユーザーだと、燃費と燃料の価格差だけで考えた場合、約14年掛かることになります。
実際には自動車税もクリーンディーゼル搭載車の方が減税率が大きいですが、オイル交換費用などのメンテナンスコストでほぼ相殺されます。
こう考えると、経済性といった観点からのコンパクトディーゼルの選択はあまりうまみはなく、やはり走りをメインに考えての選択になると言えるでしょう。
- コンパクトディーゼルのメリットは経済性よりも「走り」
- 2.5Lのガソリン車並みのトルクが生み出す圧倒的にトルクフルな走りは乗ってみる価値あり
- ただしディーゼル特有の音を「走り」とのトレードオフとして割り切れるかがポイント
コンパクトディーゼル中古車の買取価格相場
トルクフルな走りが人気のマツダデミオディーゼルですが、中古車の買取相場は、年式や程度によって差はありますが、一般的なところで111万円~145万円程度のようです。
SKYACTIV以降、中古車市場でも人気のマツダ車ゆえにコンパクトカーとしては比較的高値での買取が期待できる車種だといえますね。
コンパクトディーゼル車の中古車相場
一方の中古車販売価格相場は、こちらも年式やグレードや走行距離などの程度によって異なりますが、130万円~200万円くらいの価格相場となっているようです。
最近のマツダ車は内外装の品質も飛躍的に向上しており、走行距離が多少多くても劣化を感じさせないのも中古車としては大きな魅力の一つです。
画像出典 http://www.mazda.co.jp/
コンパクトディーゼルの中古車選びで失敗しないために
デミオやCX-3、アクセラ等の、コンパクトディーゼルの中古車選びで重要なのはやはり、ディーゼルエンジンのメンテナンスがきちんと行われているか?というところです。
特にオイルに関しては、ガソリンエンジンに比べデリケートな部分も持っていますので、前オーナーがきちんとメンテナンスしていたかというのは重要です。
そういった意味では、オイルメンテナンス記録のきちんと残った中古車を選ぶのがベストですが、より多くの中古車をチェックして、出来るだけコンディションの良い中古車を選ぶのがやはり中古車選びのポイントだといえます。
同時に、しっかりと保証の付いた中古車を選ぶことも重要で、そういった意味では正規ディーラー経由で購入すれば、全国どこのディーラーでも規定の保証が受けられるので安心です。
ただネックなのは正規ディーラーはあくまでも新車販売がメインなので、下取り等で入ってきた車両は中古車オークションへ流す場合が多く、ディーラー自身で販売している中古車は意外と少ないです。
実際にマツダの公式中古車検索サイトでデミオのディーゼルを検索してみると全国で150台くらいしかヒットしませんでした。
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