中古車を選ぶ際に走行距離は、一般的には1年につき8,000㎞~10,000㎞が目安とされています。
下取りや買取りの査定額もこの目安を基準として、これより多くても、また少なくても減額となることが多いようです。
中古車専門店や中古車のネット通販などで、7年で2万㎞といった中古車も少なからず目にしますが、このように年数がそれなりに経っているのに、走行距離が先ほどの目安となる年式に応じた距離より極端に少ない中古車は、一般的には低年式低走行車と呼ばれています。
この低年式低走行車は、年式が経過しているため価格も安く、走行距離も少ないので、車の状態も良さそうでお買い得にも思えますが、隠れたリスクもありますので購入には注意が必要です。
今回は、低年式低走行車を購入する際に、注意する点を中心に紹介していきます。
走行距離が少ないのには理由があります
ここでは年式に対して、なぜ距離が少ないのか理由を3つ紹介していきましょう。
低年式低走行車では比較的多いパターンのひとつとして、近くの会社への通勤にしか使わなかった、近所への買い物と送迎にだけ使っていたなど、近距離での利用が主で
距離が延びなかった、都心部などで見掛けられるパターンです。
このケースでは週に何度か車を動かしていて、メンテナンスも最低限には行われていたことが推測できるでしょう。
次は、長期の海外滞在などで車を駐車場に停めたままにしていた、車検切れや故障などで長期間放置されていた、まったく車を動かさなかった期間が長いので、距離数が延びなかったケースです。
こちらはメンテナンスが、長期間にわたりされていないことが推測できます。
最後に挙げるのは、走行距離が偽装されているケースですが、こちらは最悪なケースだと言えるでしょう。
走行距離の偽装は以前より減ったと思われますが、一部ではまだ存在しているようですので注意が必要です。
低年式低走行車の購入 エンジンやボディの注意点
走行距離だけをみると値段も安く、掘り出し物とも思える低年式低走行車ですが、ここではリスクと購入時の注意点について紹介していきます。
エンジンルームは各オイル類のチェツクが必要です
とくに長期間放置されていた車に起こりがちですが、エンジンオイルだけでなく、各部のオイルが切れていること、または劣化していることが考えられます。
そのような車はエンジンなどの不調をきたしていることも多く、後から何かとトラブルがでてくる可能性もないとは言えないでしょう。
購入時の注意点としては、一般的な中古車購入と同じく、エンジンの始動性、アイドリング、各部の異音や違和感など、より入念にチェックしましょう。
またエンジンオイル、パワステオイル、ブレーキフルードなどの状態をよく確かめて、経年劣化してヘドロ状になったものは、トラブルのリスクが高いので注意が必要と言えます。
ホースやベルト類の劣化もチェックが必要です
ラジエーターホース、ファンベルトなど、ゴム製のホース類は、使用しなくても経年劣化がどんどん進んでいきます。
購入時には、ホースやベルト類に亀裂やヒビ割れなどが発生していないか、よく確かめることが必要です。
エンジンルーム内は慣れていないと確認しづらいので、お店の人も一緒にチェックしてもらうことも良いでしょう。
タイヤはヒビ割れと変形に注意が必要です
雨風にさらされやすいタイヤは、車を長期間にわたり放置された車では、エアが抜けるだけでなく、車重による接地面の変形や表面のヒビ割れ発生が見られることも多いようです。
変形したタイヤ、接地面やサイドにヒビ割れが発生したタイヤは危険ですので、交換が必要になります。
購入時には溝の残りだけでなく、変形やヒビなどを必ずチェックしておきましょう。
ボディは下側のチェックもしましょう
とくに屋外で放置されていた車は、塗装の傷みだけでなくボディ下側の腐食やサビの発生も考えられます。
可能でしたらジャッキで上げてもらい、ボディの下側もチェックすると良いでしょう。
低年式低走行車の購入 その他の注意点
整備記録簿と車検証のチェックは必ずしましょう
整備記録簿があれば、車検や定期点検が継続的に行われていたのか、またオイル類や部品の交換した履歴がわかりますので、必ず細部まで目を通してチェックしておきましょう。
もし整備記録簿がない場合は、車検証で車検が継続されていたのか調べることも可能です。
乗用車の車検は登録年から奇数年ごとに期限がきますので、次回の車検が偶数年でしたら、途中で車検が切られて放置されていた可能性があると言えます。
また初年度登録月と次回車検月がずれている場合も同様です。
車の駐車されていた状態もチェックしましょう
低年式低走行車では、屋根付きで駐車されていた車の方が、塗装の傷みやゴムや樹脂製パーツの経年劣化も少なく、状態がよい場合が多くみられます。
前オーナーの駐車状態について、屋外または屋根付きなのかお店で確認してみましょう。
お店で判らない場合は、ヘッドライトの黄ばみ、ゴムや樹脂製パーツの劣化具合で判断できますが、事故などで交換されている場合もありますので、車全体で判断することが必要です。
低年式低走行車を購入する際の注意点
今回は低年式低走行車を購入する際に、注意する点を中心に紹介してきました。
中古車購入の際に避けられることも多い低年式低走行車ですが、屋根付き駐車で塗装も新車に近い状態、オイル交換など管理もしっかりとされた掘り出し物の車も中にはあります。
また逆に屋外での長期間放置で塗装も傷み、エンジンなどにもトラブルを抱えていそうな車も一部にはありますが、低年式低走行車の全てが購入対象から外れるわけではありません。
購入する際には中古車購入の基本でもある、信頼ができるお店で保証も付いた車を購入することはもちろんですが、今回紹介したいくつかの点にもご注意して、満足のいく低年式低走行車の購入ができればと思います。
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