新型車が発表されると全国各地の新車ディーラーは新型車に実際にお客様に乗っていただけるように試乗車を準備します。
そんな試乗車は新車発売から一定の期間を過ぎて販売も落ち着いてきてその役目を終えると今度は中古車として販売されます。
同じ中古車でも生い立ちの異なる試乗車落ちの中古車は、一般的には程度の良い中古車が多く魅力的な中古車であるといえますが、その一方で試乗車であるが故のデメリットもあります。
ここでは試乗車落ちの中古車の概要やメリット・デメリット、実際に試乗車落ちの中古車を見つける方法などについて紹介していきます。
試乗車落ち=新古車(未使用車)のことなのか?
軽自動車を中心に中古車市場には未使用車という車が流通しているのはご存知だと思います。
未使用車はかつては新古車とも呼ばれていた車ですが、試乗車落ちの車はこの未使用車のことをいうのかというと答えはNOです。
未使用車とは登録(ナンバープレートを取得)されてはいるが名前のごとく実際に使用されていない車のことを言います。
使用されていないすなわちほとんど走行していない車のことで、走行距離的には多くても10㎞程度で販売されている中古車が未使用車と呼ばれています。
一方の試乗車落ちの中古車は新車ディーラー名義で実際に登録されて、そのディーラーに来られたお客さんが試乗できる車として扱われていますので、未使用の車ではないということです。
実際に走行距離で言えば試乗車落ちで中古車市場に流通するのは大体1万キロ以下というのが普通です。
またもう一つの未使用車との大きな違いは未使用車の場合はとにかく登録台数稼ぎ的な部分もあるので、オプション類は装着していないほぼ標準仕様やベースグレードを登録することが多いですが、試乗車落ちの車はお客さんに実際に乗って頂いてその車の魅力を感じてもらうことが大きな役目なので、フルオプションで登録された車が多いです。
試乗車落ちの中古車と未使用車ではその車の用途含め登録する目的が異なるということですね。
試乗車落ちの中古車が販売されるタイミングはいつか?
試乗車落ちの中古車が販売されるタイミングは明確にいつといった決め事ははりませんが、試乗車がその役目をほぼ終えたときということになります。
具体的には新型車が発売されてから2年から3年くらい、マイナーチェンジで新型モデルに切り替わるタイミングに旧モデルの試乗車を試乗車落ちとして放出するケースが多いです。
ただすべての新車ディーラーがそのタイミングで試乗車落ちの中古車を販売するとは限りません。
例えば試乗車落ちとして販売せずに台車に回す場合もありますので、試乗車落ちの中古車を販売するかどうかはタイミングも含めて狙いの車種を扱っている最寄りのディーラーに問い合わせしたほうがよいでしょう。
走行距離はどれくらいの車が試乗車落ちに該当するのか
先にも述べましたが、実際に試乗車落ちとして販売される中古車の走行距離は1万キロ以下がほとんどですが、人気車種によっては1万キロを超える車もあります。
マツダロードスターのようなモデルサイクルが長いスポーツカーのような車種の場合だと1万キロ以上走った試乗車も多いですし、人気車種で試乗される頻度が高い車種の場合だと短期間で1万キロ以上の走行距離になることもあります。
ただあまり走行距離が増えると初期の商品品質からの劣化も大きくなり試乗車として好ましくない状態となりますので、やはり2万キロ以下くらいで再度新車を卸して、それまでの車は一旦試乗車落ちとして中古車市場に流すか自社の代車に回すことが多いようです。
ディーラーはどこも試乗車落ちの中古車を販売している?
試乗車落ちの車は基本的に中古車となりますので、新車ディーラーが本来売りたい商品とは異なりますしディーラーの利益も小さいので、実際はどのディーラーも積極的には試乗車落ちの中古車を販売していないのが実状です。
特に試乗車の場合フルオプション装備で登録しますが、中古車として販売する際はそういったオプションの価値を乗せることができないため、その分はディーラーの持ち出しとなってしまいます。
新車ディーラーにとっては中古車を買ってくれるお客さんは将来の新車購入の見込み客になります。
そういった視点で目先の利益は少なくても試乗車落ちの中古車を販売するディーラーもあれば、利益の少ない試乗車落ちの中古車を販売するより新車販売自体に力を入れているディーラもあるます。
まずは最寄りのディーラーが過去も含めて試乗車落ちの中古車を販売していた実績があるかどうか確認してみるとよいでしょう。
試乗車落ちでも優遇税制は適用される?
試乗車落ちの中古車でも定められた税制優遇は適用されます。
2019年10月以降は消費税率10%化に伴い自動車に課せられる税金も大きく変わりますが、基本的な課税の考え方は変わらないので試乗車落ちの車にも従来通り中古車の税金が適用されます。
試乗車落ちの中古車は値引きが期待できる?
試乗車落ちの中古車は先にも述べた通り新車販売に比べると利益も低く、ディーラーとしてはあまり積極的に売りたくないのが本音です。
なので試乗車落ちの中古車に設定されている中古車価格からの大幅な値引きは期待できないでしょう。
通常新車販売でも値引き相当のオプション装着が行われますが、試乗車落ちの中古車の場合そういったオプションはほぼフル装備になっている状態なので、期待できない値引きを要求するよりはお買い得の掘り出し物の中古車であると考えて満足し購入するほうが良いといえます。
試乗車落ちの中古車を買うメリット
実際に試乗車落ちの中古車を買うことのメリットですが、まずは「程度がよく装備も充実した中古車を購入することができる」ということです。
中古車の程度としては走行距離も多くて2万キロ以下、年式も2、3年落ちとなりますがちょうどエンジンなどの慣らし状態も完了したベストコンディションの状態にあるといえます。
特に試乗車の場合、ディーラーの営業担当とともに定められたコースを試乗するので過度な負荷をかけた走行をしておらず、そして何よりも中古車を購入する際に最も見極めが難しいといわれれる「中古車の素性」がはっきりしているということも大きなメリットの一つです。
そしてディーラー経由で購入することで購入後のアフターフォローやメンテナンス体制も万全なので安心して購入できるということも挙げられます。
試乗車落ちの中古車を買うデメリット
一方の試乗車落ちの中古車を購入するときのデメリットは、まずはやはり「選択肢が少ない」ということです。
ボディカラーやグレード、オプション装備などがあらかじめ決められていてそれ以外の選択肢や自分にとって不要なオプションを外すといった自由度が少ないといえます。
またもう一つのデメリットとしては、中古車の素性としてははっきりとしてはいるものの、試乗車ゆえにいろんな不特定多数の人がそのハンドルを握っているということです。
これはもう気にする・気にしないの問題でもありますが、不特定多数の人が運転をしていてその運転をした人の素性が判らないといった理由からそもそも中古車を嫌う人もいますのでそういった方には不向きだといえます。
試乗車落ちの中古車を見つけるのはディーラーだけになるの?
そんな特徴やメリット・デメリットのある試乗車落ちの中古車ですが、総合的に判断すれば新車よりも安く変えてその中古車の程度も素性も判っている、購入後のアフターフォローもメンテナンスも安心ということで「狙い目の中古車」であるといえます。
ただ実際に最寄りのディーラーに購入を考えている車種の試乗車落ちの中古車があるとも限りませんし、他のディーラーをまわったり問い合わせをするのもなかなか面倒ですね。
試乗車落ちの中古車はその新車ディーラーがそのまま販売するケースと中古車オークションに流すケースがありますが、中古車オークションに流した車は全国の中古車販売店の店頭に並べられますので、中古車情報誌やネットの中古車検索サービスでも探すことが出来ます。
たとえば中古車検索サービスの「goo-net」だと、検索条件の中に「展示・試乗車」という項目があるのでここにチェックを入れて検索すれば試乗車に絞り込んだ検索が行えます。
カーセンサーネットの場合だと検索窓に「試乗車」と入力して検索すれば該当する物件が表示されます。
その他の試乗車落ちの中古車を探す方法
もう一つの試乗車落ちの中古車を探す方法としては、まだ市場に出ていない未公開車両も含めて探す方法があります。
それはネットの「無料中古車探しサービス」を使って探す方法です。
ネットの「無料中古車探しサービス」なら、ディーラーをまわったり&問い合わせしたり、中古車検索サービスで自分で探すといった手間がかからず希望の車種と条件を伝えれば条件に合った中古車を提案してくれます。
その提案はまだ市場に出ていない未公開車両も含めて行ってもらえるので、掘り出し物に出会える確率もぐんと高くなります。
ディーラー同様にアフター保証もしっかりと付いた中古車を購入することができますので、試乗車落ちの中古車の購入を検討している方にはお勧めのサービスです。
車を1,000円でも高く買取ってもらう安心・確実な方法
ディーラー下取では 95万円だったアコードハイブリッドでしたが、一括査定を使うと、なんと 130万※で買取ってもらえました。
※ 査定時期:2021年2月
オススメの車一括査定は「MOTA 車買取」です。
- 受付フォームの入力は”45秒”で完了!
- 受付直後の電話ラッシュなし!
- 最短で翌日の18時には査定額を提示!
- 査定額が上位3位(最大)までの業者のみと交渉!
- 完全無料!