寒冷地仕様車の中古車の購入をおすすめしない理由

寒冷地仕様車の中古車の購入をおすすめしない理由

寒冷地仕様車の中古車の購入をおすすめしない理由

最近は一昔前とは異なり、インターネットが普及したことで日本全国の中古車がオークションにかけられ全国どこからでも中古車を仕入れて販売することが容易になっています。

例えば従来は寒冷地域のみで新車販売・登録され中古車として流通していた寒冷地仕様車も、寒冷地でない場所で中古車としてたくさん販売されています。

寒冷地仕様車はその名の通り寒い地域でもトラブルなく走ることが出来るように、いろいろな部分の仕様を自動車メーカーで製造される段階に強化した車です。

もちろん寒冷地仕様車を一般の地域で使用しても基本的には問題なく、いろいろな部分が強化された車なら一般仕向地用の車よりお買い得なのでは?と思われがちですが、実は寒冷地仕様車の中古車には大きな落とし穴があることをご存知ですか?

ここでは実際に寒冷地仕様車の中古車を購入した体験談をもとに、寒冷地仕様車の中古車をおすすめしない理由と中古車選びの際に寒冷地仕様車を掴んでしまわないための方法を紹介していきます。

寒冷地仕様車と普通の自動車の違い

寒冷地仕様車と普通の自動車の違い

寒冷地仕様車と普通の自動車の違い

寒冷地仕様車と一般地向けの車は何が違うのか?という事ですが、具体的には下記の装備や設定が挙げられます。

  • バッテリー
  • オルタネーターの大容量化
  • スターターの高性能化(強化)

①バッテリー

自動車のバッテリーに限らず、温度が低くなると電池の能力は低下しますので寒冷地仕様車には能力低下分を補うために一般地より容量の大きいバッテリーを搭載しています。

②オルタネーターの大容量化

車に必要な電力はオルタネーターで発電されバッテリーに蓄えられますが、寒冷地ではPTCヒーターやシートヒーターといった暖房装置が設定されており、それらを作動させるためには多くの電力が必要となります。

したがって多くの電力を確保するには、バッテリーの大容量化だけではなく発電機であるオルタネーターの発電容量も増やす必要があります。

③スターターの高性能化(強化)

寒冷地では低温によるオイルの高粘度化やアイシング等により、エンジン始動時の負荷も一般地域に比べ大きくなりますのでスターターモータも強化されています。

その他には凍結と積雪による高負荷が懸念されるワイパーモーターの強化、低温化でも迅速にウインドウの凍結を除去するためのリアデフォッガーの能力アップ、凍結によるラジエターの破裂を防止するために寒冷地専用の冷却水用のクーラントなどが挙げられます。

更に寒冷地では路面の凍結防止として塩化カルシウム配合の凍結防止剤が散布されますが、この塩化カルシウムは車両下まわり部品の錆を促進するため、寒冷地仕様車では車両の下まわりに防錆処理を施す場合もあります。

ちなみに排気系部品についてはカナダや北米などの重防錆地域を基準に設計されていますので、一般地域向けと寒冷地向けで仕様の差はないのが普通です。

なぜ寒冷地仕様車の中古車の購入をおすすめしないのか

結論から言うと、寒冷地仕様車の中古車は標準車に比べて故障する頻度が高いからです。

その理由は融雪剤よって車両下まわりが激しく腐食するからです。

車両本体の腐食によって車体やマフラーの穴あきはもちろん錆による固着で足回りやステアリングなどの需要保安部品の故障が多発します。

それらを修理する場合は大半がユニット交換なので修理費が大変高額になります。

実際に購入した寒冷地仕様の中古車でのトラブル事例

実際に購入した寒冷地仕様の中古車でのトラブル事例

実際に購入した寒冷地仕様の中古車でのトラブル事例

実際に私が購入した寒冷地仕様の中古車に起きた様々なトラブル事例を紹介します。

私自身もカーセンサーネット経由で県外で販売されていた中古車を購入しましたが、いろいろと装備が追加された寒冷地仕様の車の方がなんとなく得な気がして、あえて寒冷地仕様車を選びました。

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県外からの中古車購入であったため契約まで現車確認をすることなく購入したのですが、いざ納車されて車両下まわりを確認してみると、車両下の腐食がかなりひどい状態でした。

まず最初に発生したのがフロントブレーキキャリパーの固着です。

ブレーキキャリパーはブレーキダストや錆で固着することも多い部品ですが、走行距離が5万キロくらいで固着するケースは珍しくディーラーでチェックしたところキャリパー周辺に錆が堆積している状態でした。

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これは寒冷地で冬場に融雪剤の散布された道路を日常的に走行し、春先には下まわりを洗車するなどのメンテナンスが十分に行われていなかったためだといえます。

次に発生したのが冷間時のアイドル状態での異音発生です。

冷間時はエンジンが温まるまでエンジン回転数が高めでアイドリングしますが、この高めのエンジン回転数でのアイドル時にビャーンというような音が床下から聞こえるようになりました。

ディーラーに持ち込んで確認したところ、フロア下のアルミのインシュレーターを固定するスタッドボルトが錆びて折損しており、エンジン回転数が高いときに固定が無くなったインシュレーターが共振してビビり音を発生させていました。

錆で折れたインシュレーター固定用のスタッドボルトはフロア下のパネルに溶接されていたので交換は出来ず、仕方がないので無理やりフロアにステンレスのボルトとナットで固定せざるを得ませんでした。

寒冷地で使われたマツダMPVの車両下

ロア下のアルミのインシュレーターを固定するスタッドボルトが錆びて折損

もう一件はマフラーを接続しているフランジ根元部分からのガス漏れです。

マフラーのパイプ自体はステンレスなので融雪剤で腐食して穴が開くようなことはないのですが、途中を接続しているフランジとパイプの溶接部分が腐食してクラックが入りそこからガスが漏れている状態でした。

寒冷地で使われたマツダMPVのマフラーフランジ

マフラーのフランジ部が腐食した状態

このように、寒冷地で冬の間四六時中道路の融雪剤のアタックを受けている車は自動車メーカーが開発時に想定している寿命よりはるかに短い期間で車両下まわりの部品が壊れます。

寒冷地で使用された車で走行距離が5万キロを超えもしくは5年落ち以上の中古車は、車両下まわりの各部分がかなり腐食のダメージを受けていると考えた方が良いでしょう。

実際北海道などの寒冷地地方の中古車販売店は、地元地域で流通する中古車は車両下まわりの腐食が激しく売り物にならないため、USSなどの全国規模のオークションで一般地域に流通する中古車を仕入れています。

下取り査定額を聞かされて寒冷地仕様の中古車を購入してしまったことを改めて後悔

さらにもう一つの寒冷地仕様車の中古車の購入をおすすめしない大きな理由は、車両下まわりの錆は査定時の減点が大きく、寒冷地で使用された車は下取り価格が標準車に比べ大幅に査定が低くなるということです。(状況によっては値段がつかないレベル)

上記で事例紹介した寒冷地仕様車の中古車ですが、子供も大きくなり家族で乗る機会も少なくなってきたので小さな車に買い替えようと新車ディーラーで下取り見積を取った結果、信じられないような査定価格が提示されました。

下取り査定額を聞かされて寒冷地仕様の中古車を購入してしまったことを改めて後悔

下取り査定額を聞かされて寒冷地仕様の中古車を購入してしまったことを改めて後悔

ちなみにグー買取で同年式で同一グレード・走行距離の買取相場を調べてみると以下のような結果でした。

グー買取で同年式で同一グレード・走行距離の買取相場

グー買取で同年式で同一グレード・走行距離の買取相場

下取りは買取よりも安いとはいえこれほど相場と価格差が発生してしまうのはやはり車両下まわりの腐食が激しい事が原因とのことでした。

中古車選びの際に寒冷地仕様車を掴んでしまわないための方法

このように寒冷地仕様車のように寒冷地で使用された中古車は標準車に比べ維持するときも手放す時もさまざまな問題を抱えることになります。

なので繰り返しになりますが、基本的には寒冷地仕様車の中古車で5年落ちや走行距離が5万キロを超えるような物件は、車両下まわりがかなりダメージを受けていますので購入しない方が良いといえます

自動車メーカーの保証もブレーキやステアリングなどの重要保安部品に適用される特別保証でも5年もしくは10万キロ走行までとなっていますので、故障が発生したらすべて自腹で修理することになります。

そういったリスクを回避するためにも、中古車選びの際には寒冷地仕様車かどうかを確認すると同時に、寒冷地仕様車でなくとも寒冷地で使われていた中古車の場合もあるので現車確認の際には車両下まわりの錆の発生状態を必ずチェックするようにしましょう。

中古車選びの際に寒冷地仕様車を掴んでしまわないための方法

中古車選びの際に寒冷地仕様車を掴んでしまわないための方法

最近の車は材質や表面処理の防錆力も向上しているので、一般地域で乗られていて5年落ち以内や走行距離が5万キロ以下の場合だと車両下まわりに大きな錆びは見られないのが普通です。

フロアパネルや足回りの鉄製部品に以上に赤錆が発生している車は寒冷地で使われていた車の可能性が高いといえます。

フロアパネルや足回りの鉄製部品に以上に赤錆が発生している車は寒冷地で使われていた車の可能性が高い

フロアパネルや足回りの鉄製部品に以上に赤錆が発生している車は寒冷地で使われていた車の可能性が高い

一方で、県外や遠方から中古車を購入する場合は、私のケースと同様に現車確認を行わず車両状態の画像や動画などと販売店の営業マンからの情報だけで購入することもあります。

その際には必ず車両下まわりの画像を提示してもらい下まわりの錆の状況を確認するようにしましょう。

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ただ実際に中古車を選ぶにあたっては、走行距離が極端に少ない場合以外は車両下まわりには汚れやいくらかの錆は見られるので、現車確認や写真で車両下まわりの錆の状態をチェックしてもそれが寒冷地で使われた車かどうか?を判断するは難しい面もあります。

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寒冷地で使用している車を売却するなら下取りではなく必ず買取査定をしよう

紹介した通り車両下まわりの錆は下取り査定の際に大きな減点となるため、買い替えなどの際に下取りに出しても相場並みの下取り価格は望めません。

もし寒冷地で使用している車の売却を考えているのなら、下取りではなく買取査定を利用しましょう。

新車ディーラーなどと違い、車の買取業者には海外への中古車流通ルートを持った業者がたくさんあります。

基本機能の信頼性の高さが人気の日本車は、車両下まわりの錆があっても海外市場では高値で取引されています。

年式が古くて過走行の、日本国内では廃車しか選択肢がないような中古車が世界中で現役バリバリで活躍しています。

過走行で10年以上落ちのボロボロ中古車を買取査定で売却した例

愛車を1円でも高く売るために

  • 中古車探しサービスで優良中古車が見つかったら
  • 新車への乗り換えが決まったら
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私も中古車サービスで提案してもらった車を購入する時、今の車を下取ではなく一括査定見積りしたところ、下取では値段が付かなかったミニバンが、なんと最高値で18万で買取ってもらえました。

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私が利用したのは「査定比較.com」という一括査定見積もりサービスです。

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